日本将棋連盟の「棋士番号1番」である金易二郎(こん やすじろう)名誉九段から数えて、現在までに328人のプロの将棋棋士が誕生しています(2021年4月時点)。今回はそこから「都道府県別のプロ棋士輩出数ランキング」(現役/引退含む)を見てみましょう。
なお、過去にプロ棋士が一人も誕生していない県は、岩手、福井、滋賀、島根、山口、佐賀、大分、鹿児島、沖縄の9つ。これまでは、大都市に比べて地方出身者は育成面で不利だと言われてきましたが、ネットの普及や将棋ソフトの台頭などによって、今後これらの県からも初のプロ棋士が誕生していくでしょうか。
出典:棋士データベース – 日本将棋連盟/参考:プロ棋士(将棋) – 都道府県データランキング
第3位:兵庫県(24人)
第3位は、これまでに24人のプロ棋士を輩出している「兵庫県」です。
兵庫県出身の現役棋士には、史上最年少の21歳で名人位を獲得し、切れ味鋭い“光速の寄せ”で知られる谷川浩司九段、数少ない振り飛車党のトップ棋士としてファンを魅了し続ける久保利明九段、名人戦の舞台も経験し、電王戦にも出場した稲葉陽八段などがいます。
第2位:大阪府(30人)
第2位は、30人のプロ棋士を輩出している「大阪府」です。
大阪府出身の現役棋士には、“55年組”の一人でタイトル通算7期の南芳一九段、妖刀と称された棋風と軽妙な語り口で人気の福崎文吾九段、棋界きってのコンピュータ将棋派で、過去に升田幸三賞も受賞している千田翔太七段などがいます。
第1位:東京都(87人)
そして第2位以下を大きく引き離してのトップは、これまでに87人のプロ棋士を輩出している「東京都」です。
東京都出身の現役棋士には、史上4人目の中学生棋士であり、現在も最前線に立って棋界を牽引する渡辺明三冠のほか、高橋道雄九段、中村修九段、島朗九段、塚田泰明九段、郷田真隆九段、中村太地七段など数々のタイトル経験者がそろっています。
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