秋田県は東北地方に属し、深い歴史の中で紡がれてきた有形・無形文化や食文化が多く残っている地域です。「秋田」の地名の由来は『日本書紀』に記載があり、「齶田の浦(あぎたのうら)」の齶田が語源だとか。
今回ねとらぼ調査隊では、「秋田の美しいと思う地名は?」というアンケートを実施します。その名を聞いただけで美しい風景が浮かぶ地名や、言葉の響きが心地よいなど、さまざまな理由で美しいと思う秋田の地名にご投票ください! まずは3つの地名をピックアップして紹介します。
秋田市
秋田市は県庁所在地であり、秋田の由来となった齶田の浦も現在の秋田市周辺を指すとのこと。『日本書紀』によると、西暦658年に当時の豪族・阿倍比羅夫が現在の東北~北海道の制圧へ向かった際、齶田の浦にたどり着いたと記されています。
太古より歴史を繋いできた地域の中心部である秋田市は、県名を冠するにふさわしい地といえるのではないでしょうか。「秋田」の名前は、県全体のイメージである独自の文化や自然の美しさを彷彿とさせ、「秋」の「田んぼ」=稲が育って秋ごろに穂が揺れる日本の原風景を思わせる風情があります。
能代市
能代市も秋田県を代表する都市として知られ、平地に広がる田畑や勇壮な山々が連なる風景が見られる地域です。秋田の地名と同様、能代は『日本書紀』に記載があり、阿倍比羅夫は東北・北海道出征の際、齶田と同時に「渟代(ぬしろ)」を制したとのこと。この渟代が「野代(のしろ)」となり、その後、能代に転じたというのが通説です。
「のしろ」という地名の読みには、どこか上品かつ清楚な雰囲気が漂っていて、響きの控えめな美しさが心に残ります。また、自然豊かな地域ということも、地名の美しさのイメージに直結しているでしょう。
大館市
大館市は山間部に位置しており、一級河川の米代川に沿って形成されている地域です。歴史も深く、縄文時代などの遺跡が点在していて、当時の人々の生活を彷彿とさせる遺物も多数あります。地名としての最も古い記録は、西暦830年の「元慶の乱」について記されたものであり、大館の名前はここが初出。
雄々しく連なる山々を望める美しい風景が特徴の大館市は、地名にも自然のイメージが付随します。さらに、「おおだて」という響きの美しさや、大きな館を連想させる字面についても、どこか由緒正しさを感じるのではないでしょうか。
秋田の美しいと思う地名は?
秋田県には、旧石器時代から脈々と続く歴史を持った地域が多数あります。ぜひあなたが思う「秋田の美しいと思う地名」を教えてください!
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