だんだんと近づく夏休み。2023年のお盆休みは、祝日の「山の日」も含めると6日間の連休になります。この時期に合わせて、有給休暇を取得する人も多いのではないでしょうか？　外出するのも良いですが、暑い日が続いているので、おうちで映画やドラマ鑑賞を楽しむのも良いですよね。

　そこで今回は、イッキ見したくなる「ドロドロ系の韓国ドラマ」を紹介します。「韓国ドラマといえばキュンキュンするラブロマンス」という人も多いかもしれませんが、不倫や復讐、受験戦争などをテーマにした作品も人気です。まずは、9作品の中から3作品をピックアップして解説します。※以降若干のネタバレを含みます

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ヴィンチェンツォ

　「ヴィンチェンツォ」は、2021年に韓国で放送された作品です。主演は「太陽の末裔 Love Under The Sun」で知られるソン・ジュンギさん。脇を固めるキャスト陣も豪華で、「梨泰院クラス」のユ・ジェミョンさんや、2PMのテギョンさんも出演。Netflixで全20話配信中です（記事執筆時点）。

　物語は、イタリアマフィアの顧問弁護士・ヴィンチェンツォが、あるビルに隠された金塊を手に入れるため、韓国に戻るところから始まります。ところがビルは、悪徳大企業「バベルグループ」に乗っ取られ、取り壊されそうになっていました。弁護士のホン・ユチョンと協力し、バベルの不正を暴こうとするのですが、ホン弁護士は事故で亡くなってしまいます。ヴィンチェンツォは、父の無念を晴らそうとする娘のホン・チャヨンをはじめ、個性的な入居者たちとともに反撃を開始。法では裁けない、富と権力を持つバベルを相手に「マフィア流」で戦いに挑みます。

　復讐劇でありながら、クスッと笑ってしまうコミカルな要素も含まれており、重たい空気感が続かないのが魅力。やられてはやり返すの繰り返しですが、バベルがやられるシーンには毎回スカッとします。テギョンさん演じるジュヌの狂気的な言動にも注目です。

ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜

　「ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜」は、2022年にパート1（全8話）、2023年にパート2（全8話）が配信された、Netflixオリジナルシリーズ。「太陽の末裔 Love Under The Sun」の脚本家キム・ウンスクさんと、俳優のソン・ヘギョさんが2度目のタッグを組んだことで話題になりました。また、韓国のゴールデングローブ賞とも称される「第59回 百想芸術大賞」のテレビ部門では3冠を達成。2023年の復讐ドラマとして推したい一作です。

　本作の主人公は、高校時代に壮絶ないじめを受け、人生の時が止まったままのムン・ドンウン。いじめが問題になっても担任は無視し、母親にいたっては加害者から金銭を受け取り、ドンウンには無頓着。結局退学することになった彼女は、その日から人生の全てを「復讐」のために捧げます。十数年後、小学校の教師になったドンウンはいじめの主犯格のヨンジンの娘のクラスを受け持つことに……。加害者たちに、綿密に立てられた復讐計画を実行します。

　ヘアアイロンを体中に押し付けるなど、犯罪級のいじめのシーンは目をそむけたくなるほど痛々しく、ストーリーも重いです。ですが、敵か味方かわからない協力者の登場や、高校時代に亡くなった少女の謎など続きが気になる要素が満載。伏線回収も見事なのでぜひチェックしてみてください！

ペントハウス

　「ペントハウス」は、2020年から2021年にかけて、3シーズンにわたって韓国で放送された作品です。「SBS演技大賞」「第57回百想芸術大賞」をはじめ、シリーズ合わせて30冠を受賞。最高視聴率は31.1％を記録するなど、社会現象を巻き起こしました。

　セレブ達が暮らす超高層マンション「ヘラパレス」。パーティーが開かれたある夜、少女が高層階から転落したのをきっかけに物語が進みます。死体を発見したヘラパレスの大人たちは、不動産価値の下落を防ぐため、証拠隠滅などに加担。腐りきった大人たちとともに描かれるのは、ペントハウスに住む子どもたちのいじめや不正受験。やりたい放題の子どもたちにも不穏な空気が流れます。少女の転落事件の真相は明かされるのか、そしてヘラパレスの住人の運命はいかに。

　不倫や殺人事件はもちろん、教育戦争や不動産をめぐる争いも描かれるため、見応え抜群。毎話何かが起こるので、ドキドキハラハラしたい人にぴったりです。シーズン1（全21話）、シーズン2（全13話）、シーズン3（全14話）とかなりボリュームがありますが、見始めたら止まりません。

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