「推し」「引く」人が使うと気になる? 「涼しい顔をする」の意味は? 文化庁の国語に関する世論調査

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「寒い」「盛る」「引く」「詰んだ」「推し」、どのくらいの人が使ってる?

 「推し」「引く」などの言葉が気にならない人は8割台――文化庁が毎年実施している「国語に関する世論調査」で明らかになりました。

 調査は「言葉の使い方」に関する意識などについて調査したもの。その中で、「既存の言葉を使った短い言い方で、新しい意味や使い方が辞書に記載されてきたもの」として、「寒い(冗談がつまらない)」「盛る(よりよく見せようとする)」「引く(異様だと感じてあきれる)」「詰んだ(どうしようもなくなった)」「推し(気に入って応援している人やもの)」の5つについて聞いています。

 これらの言葉を使うことがあると答えた人は「引く」が70%、「盛る」が53.3%、「寒い」が50.2%、「推し」が49.8%、「詰んだ」が30.5%となりました。これらの言い方をほかの人が使うのが気になるか、という質問には「引く」「盛る」「推し」については80%台、「寒い」については70%台、「詰んだ」については60%台の人が「気にならない」と答えています。

「寒い」「盛る」など使うことがあるか(調査結果から)
ほかの人が使うと気になるか(調査結果から)
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「涼しい顔をする」 の意味は?

 調査では慣用句の意味についても質問。本来「関係があるのに知らんぷりする」という意味の「涼しい顔をする」は、「大変な状況でも平気そうにする」という意味だと思った人が61%、本来の意味を答えた人が22.9%となりました。

 本来「恥じ入るような思い」という意味の「忸怩(じくじ)たる思い」は、52.6%が「残念で、もどかしい思い」と答え、本来の意味を答えた人は33.5%でした。

 「情けは人のためならず」は、46.2%が本来の意味の「人に情けをかけておくと、巡り巡って結局自分のためになる」と答え、47.7%が「人に情けをかけて助けることは、結局その人のためにならない」と回答しています。

 調査は1月16日~3月15日に16歳以上の個人に郵送で行い、調査対象6000人中有効回収数(率)は3579人(59.7%)。

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