イギリスの高等教育専門誌『Times Higher Education（THE）』は、2023年10月に「THE世界大学ランキング2024」を発表しました。本ランキングは、「教育」「研究環境」「研究の質」「産業界」「国際性」の5つの分野の観点から、各大学のスコアを算出、順位化したものです。

　本記事では、上位1000位までにランクインした日本の大学を抽出し、ランキング形式で紹介します。トップは8年連続でオックスフォード大学が獲得しましたが、日本の大学のランキングはどのようになっているのでしょうか。さっそくランキングを見ていきましょう！

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（出典元：Times Higher Education（THE）「World University Rankings 2024」）

【THE世界大学ランキング】「日本の大学」ランキングTOP23

第5位：東京工業大学

　第5位は「東京工業大学」。東京都目黒区に本部を置く東京工業大学は、1881年に創立された東京職工学校を前身とし、1929年に設置された国立大学です。「広く理工学分野における研究者および教育者、さらには産業界における技術者および経営者として指導的役割を果たすことのできる、善良・公正かつ世界に通用する人材を育成すること」を使命としています。

　同校の各分野のスコアは、評価が高い順に「産業界（100.0）」「研究環境（63.3）」「国際性（60.1）」「教育（59.5）」「研究の質（49.4）」となっています。総合191位にランクインしていて、昨年の同ランキング301～350位から大きく順位を上げました。国内順位も6位から1つ順位を上げています。

第4位：大阪大学

　第4位は「大阪大学」でした。大阪府吹田市に本部を置く大阪大学は、1838年に創立された適塾を起源とし、1931年に設置された国立大学。「地域に生き世界に伸びる」をモットーとしています。

　同校の各分野のスコアは、評価が高い順に「産業界（100.0）」「研究環境（65.7）」「教育（62.5）」「国際性（51.0）」「研究の質（50.5）」となっています。総合では175位にランクインしていて、昨年の同ランキング251～300位から躍進しています。

第3位：東北大学

　第3位は「東北大学」でした。宮城県仙台市青葉区に本部を置く東北大学は、1907年に創立された国立大学。開学時から「研究第一主義」の伝統を受け継ぎ、「門戸開放」の理念と「実学尊重」の精神を掲げています。

　同校の各分野のスコアは、評価が高い順に「産業界（99.9）」「教育（67.8）」「研究環境（66.4）」「国際性（58.5）」「研究の質（53.8）」となっています。総合では130位にランクインしていて、昨年の同ランキング201～250位から大きく順位を上げました。

第2位：京都大学

　第2位は「京都大学」でした。京都府京都市左京区に本部を置く京都大学は、1897年に創立された国立大学。国内屈指の入試難易度を誇る西の名門として知られており、何事も学生の自主性に任せる「自由の学風」を掲げ、関心のある学問を幅広く学べる環境が整えられています。

　同校の各分野のスコアは、評価が高い順に「産業界（100.0）」「教育（85.4）」「研究環境（84.3）」「研究の質（60.0）」「国際性（45.7）」となっています。総合では55位にランクインしていて、昨年の同ランキング68位から順位を上げました。

第1位：東京大学

　第1位は「東京大学」でした。東京都文京区に本部を置く東京大学は、1877年に創立された国立大学。「世界的な水準での学問研究の牽引力であること」「公正な社会の実現、科学・技術の進歩と文化の創造に貢献する、世界的視野をもった市民的エリートが育つ場であること」を目指しています。

　同校の各分野のスコアは、評価が高い順に「産業界（100.0）」「研究環境（94.2）」「教育（93.9）」「研究の質（67.8）」「国際性（49.7）」。総合では29位にランクインしていて、昨年の同ランキング39位から順位を上げています。今回のランキングでは大きく順位を揚げた大学が多かった反面、「国際性」の分野が大きく懸念される結果となりました。

　なお、今回のランキングにおいて「国際性」で最高評価を獲得した日本の大学は会津大学で、スコアは82.6でした。

　ランキングの全順位は、次のページからご覧ください！