「キモいお父さん」だった私と娘の関係が、なぜか「YouTube」で劇的に好転した話
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思春期の娘を持つ父親なら、「どれくらいの距離間で、どう接すればいいのか分からん……」と悩んだことが一度はあるだろう。
パパ、パパと慕ってくれた幼少期から一転、「こっち見んな」「キモイ」とウザがられるのは正直きつい。人にも相談できないし、正解があるわけでもなく、解決策は…………ぶっちゃけ、無い。
我が家は、娘が中高時代の会話は最低限かつ事務的だったのだが、大学生になるくらいから元に戻ってきて、現在は完全回復している。
そのキッカケはYouTube。ひょんなことから親子でYouTubeチャンネルを運用することになり、それが関係性を回復させるどころか、「ちょっとありえないレベル」にまで押し上げてくれた。
特殊な事例なので再現性には疑問符がつくが、「こういうケースもあるのか」と思って、読んでほしい。娘さんとの関係に悩むお父さんたちの参考になれば幸いである。
※本記事の本文や掲載している写真は、すべて娘に事前に確認してもらっています。ところどころ娘本人のコメント付きです。
元々の親子の関係は良好だった
小学生時代は公園で遊んだり、工作をいっしょにしたり、スキーに行ったり、と仲は良かった。はた目にも仲むつまじい親子に見えていたと思う。
しかし、いわゆる思春期……の中学進学と同時にキモいと言われ、高校3年まで6年ほど続く。母親とは朗らかに話すのに、父親とはさっぱり。
「最近、学校はどうだ?」と話しかけても、スルーされるか「べつに」と返されるだけなので、自分からはなるべく絡まないようにしていた。
過度な反抗期があったわけではないし、暴言とか家出みたいな行為は皆無。塾でボランティア教師をするなど、いたって真面目な生徒ではあった。
父娘はすれ違ったまま、月日は流れた。まあ、どの家庭でもよくあるパターンだ。
余談だが、過去にこんな記事(「娘と父のマジトーク『お父さんがキモい理由を説明するね』」)を書いた。私が娘をどれくらい溺愛していたかが分かるはずだ。読み返してみると、我ながら気持ち悪い父だったと思う。
高校3年時にロードバイクに興味を持つ
そんな状態で迎えた高校卒業前くらいから、娘は唐突に父の趣味であるロードバイクに興味を持った。キッカケはたまたま見た映画だったらしく、娘から「乗ってみたいのだが、いくらくらいするのか? どこで買えるのか?」と相談があった。
父の背中にあこがれて……というわけではなかったが、会話の接点ができたことは喜ばしいことだった。
大学受験が一段落したタイミングでショップを巡って1台買い与え、父娘そろってサイクリングすることに。娘とともに行動するのは小学生時代以来で、感慨深かったのを覚えている。
このときは「親子共通の趣味ができて良かったな~、これで関係性が完全にとはいわなくても、そこそこ改善するといいな~」くらいにしか考えていなかった。
ここまではわりとよくある話かもしれない。
ところが、ロードバイク購入の1カ月後、ターニングポイントとも呼ぶべき事件が起きる。
~娘のコメント~
親子で同じ趣味を共有し合えることは、父にとってはすごくうれしかったらしく、今では良い親孝行になっているかな……と思います。たまたま興味を持った自転車が親子の関係をここまで変えてくれるとは、人生何が起きるか分からないなと感じました。
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