GPS城郭スタンプラリーアプリ「ニッポン城めぐり」では、アプリの利用状況を基に2023年1月1日〜11月30日の期間でデータを算出し、「お城ファンが実際に訪れた日本のお城ランキングTOP300」を発表しました。

　本記事では、ランキングから「関東のお城」を抽出した結果を紹介します。多くのお城ファンが訪れたのは、関東のどのお城だったのでしょうか。さっそく結果を見ていきましょう！

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調査概要

調査期間	2023年1月1日～11月30日
調査対象	全国に実在した3000城

（出典元：今、もっとも熱いお城は？！ 「ニッポン城めぐり」が、『お城ファンが実際に訪れた日本のお城ランキングTOP300（2023年版）』を発表！！ | ユーエム・サクシード株式会社のプレスリリース）

「お城ファンが実際に訪れた関東のお城」ランキングTOP30

第5位：川越城

　第5位は、現在の埼玉県川越市にあった「川越城」でした。日本では2つ、東日本では唯一の本丸御殿が現存することでも知られ、日本100名城にも選ばれている川越城。扇谷上杉持朝がその家臣である太田道真・道灌父子に命じて築城したもので、江戸時代には江戸の北の守りとされました。

　本丸御殿の一部として、1848年に再建された玄関・大広間・家老詰所が現存。埼玉県の重要文化財となっています。本丸御殿の大広間が現存しているのは川越城と高知城のみとなっており、貴重な文化遺産といえるでしょう。川越城の周辺にも多くの遺構が残されているため、それらと共に楽しむのもよさそうです。

第4位：八王子城

　第4位は、現在の東京都八王子市にあった「八王子城」です。日本100名城にも選定されており、東京都内初の日本遺産「霊気満山 高尾山 ～人々の祈りが紡ぐ桑都物語～」の構成文化財でもあります。小田原北条氏の三代目・北条氏照が築城した城でしたが、前田利家・上杉景勝軍に攻められて落城しました。北条氏照の構想は壮大で、落城したときには未完成だったといわれています。

　八王子城は山の地形を利用し、頂上に本丸が造られているほか、敵の侵入や攻撃を防ぐ仕組みもありました。1990年、石畳や石垣を落城当時の形に忠実に復元。山城の特徴を今に伝えています。

第3位：唐沢山城

　第3位は、現在の栃木県佐野市にあった「唐沢山城」です。続・日本百名城に選ばれているほか、関東七名城の一つにも数えられる唐沢山城。現在は「唐沢山城跡」として国指定史跡になっています。平安時代の中ごろに活躍した藤原秀郷が築城したといわれていますが、はっきりとは分かっていないそうです。

　400年以上前に築かれたとされる高石垣が現在も残っているほか、唐沢山山頂にある本丸からは、関東平野を眺めることができます。また、春には桜やツツジ、秋には紅葉と四季折々の風景を楽しむことができるのも魅力です。

第2位：江戸城

　第2位は、現在の東京都千代田区にあった「江戸城」です。1457年に太田道灌によって築城された江戸城は、1524年に北条氏が支城とした後、徳川家康が居城としました。家康が入城したときには江戸城は荒廃しており、まずは改築を行ったそうです。続いて、江戸城を中心としたまちづくりに取り掛かることになりました。天守は3度建て替えられたのちに大火で消失。幕末まで再建されることはなく、現在に至っています。

　特別史跡となった江戸城には、皇居外苑の濠や宮内庁が管理する東御苑の一部が含まれ、一部は一般にも公開されています。

第1位：小田原城

　第1位は、現在の神奈川県小田原市に位置し、難攻不落の城として知られた「小田原城」です。15世紀中ごろに初めて築かれたと考えられ、1500年ごろには戦国大名・小田原北条氏の居城となりました。以後、さまざまな城主を迎えて栄えましたが、1870年に廃城。多くの建物が解体され、残されていた石垣も関東大震災で崩落してしまいました。

　現在は「小田原城址公園」として整備されており、天守閣などが復興および復元。本丸・二の丸の大部分と総構の一部が国の史跡に指定されています。夜はLEDによるライトアップが施され、イベントごとに異なるカラーLEDのライトアップが楽しめます。

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