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イギリスを拠点とする匿名ストリートアーティストのバンクシーが、日本時間5月7日に新作を発表。子供がバットマンやスパイダーマンといったヒーローではなく、マントを羽織った医療従事者の人形で遊ぶアートが描かれました。
この作品はイギリス南部のサウサンプトンにある病院で公開され、ロックダウンが解除されるまでは同病院で飾られ、その後はイギリスの国営医療サービスであるNHSの支援に充てるためのオークションにかけられる予定とのことです。
このバンクシーの新作公開は日本でも話題となり、5月7日にTwitterトレンド入り。実際にどのような反応があったのかを見ていきましょう。
ネットではポジティブな反応が多数
SNS分析ツールで「バンクシー」を解析した結果、ポジティブな反応が82.5%、ネガティブな反応が17.5%と分類されました。
「うれしい」「素晴らしい」といったワードがポジティブに、「怖い」「悲しい」といったワードがネガティブにそれぞれ分類されています。
5月7日の午前中に各メディアで報道され話題となり、Twitterトレンド入り。10時ごろにピークを迎えました。
医療従事者をヒーローとするアートに称賛の声
ネットでは「今世界を救っているのは、スーパーヒーローじゃなくて医療に携わる人々。こういうところに敏感なのがすごい」「バンクシーの新作は素敵や。こういう感性の方なんやね……。有名なヒーローよりも、看護師さんがヒーローだという」 といった、医療従事者を新たなヒーローとして称えるアートに称賛の声があがっています。
バンクシーなりの“皮肉”を主張する声
一方で、バンクシーの新作は「都合のいい時だけヒーロー扱いする世間への皮肉じゃない?」「使い捨て人形みたいに英雄化することを皮肉っていると思った」など、ストレートに敬意を表しているのではなく皮肉であるとする声も多く見られました。
後ろのカゴにバットマンやスパイダーマンといったヒーローが片付けられていることからも、「医療従事者をヒーローと同じように扱うことで、過酷さを表現している方がしっくりくる」「『乱暴に遊ばれて壊れたら籠に放り込まれるヒーローフィギュアと同じ扱い』という風刺にしか見えないのは私の穿ち過ぎですか」と、医療従事者が使い捨てのヒーローのように扱われている皮肉ではないかとの声があがっています。
結局のところ描いた本人にしか意図は分からない
バンクシーは以前から社会的テーマの強いアートを生み出していたこともあり、皮肉を込めたアートのように受け取る見方は少なくありません。一方で、アートが病院に飾られていることや支援に充てられることから、医療従事者に対する敬意が込められていることも十分に想像できます。
その意図は本人にしか分かりませんが、見た人たちが思い思いの考えを抱いているという時点で、まさにバンクシーらしい作品といったところでしょうか。
調査概要
| 調査期間 | 2020年5月7日 |
|---|---|
| 調査対象 | |
| 調査件数 | 3627 件(10%サンプリング) |
| 調査キーワード | バンクシー |
| 調査方法 | 対象期間のTweetを「SocialInsight」によるテキストマイニングにより分析 |
| 備考 | 実数に近づけるため件数を100%に補正 |
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