全国有数の人口を誇る埼玉県。60以上の自治体を有していますが、なかでも人口密度の高い市区町村はどこなのでしょうか。

　今回は、国土地理院の面積データと、埼玉県が公表している推計人口を利用した「埼玉県の人口密度の高い街」ランキングを紹介します。さっそくランキングを見ていきましょう！

　なお、境界未定地がある自治体の面積は参考値となっています。

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　（出典元：国土地理院「全国都道府県市区町村別面積調（令和5年10月1日時点）」／埼玉県「埼玉県推計人口（月報データ）（令和5年10月1日現在）」）

「埼玉県の人口密度の高い街」ランキング

第5位：戸田市（7819.3人／平方キロメートル）

　第5位は「戸田市」でした。人口密度は1平方キロメートルあたり7819.3人。

　埼玉県の南東部に位置する戸田市は、東京都と接していながら多数の公園を有し、平坦な道が多いため生活しやすいエリアです。JR埼京線を利用すれば、池袋や新宿、渋谷といった主要駅まで乗り換えなしで30分以内、新幹線が停車する大宮駅まで約15分と交通利便性も良好。首都高速道路や東京外環自動車道など、道路網も整備されているため車での移動も便利です。大型商業施設や「彩湖道満グリーンパーク」などの広域公園もあるため、魅力的なエリアとなっています。

　戸田市の面積は18.19平方キロメートル、推計人口は14万2233人でした。

第4位：志木市（8326.3人／平方キロメートル）

　第4位は「志木市」でした。人口密度は1平方キロメートルあたり8326.3人。

　埼玉県の南西部に位置する志木市は、全国で6番目に小さな市です。鉄道は東武東上線が利用でき、都心まで約20分と交通アクセスも良好なため、ベッドタウンとして発展。商業施設が充実しているため、買い物にも便利です。また、川が身近に感じられることから、古くからカッパにまつわる多くの逸話が残されています。

　志木市の面積は、県内で蕨市に次いで2番目に小さい9.05平方キロメートル、推計人口は7万5353人でした。

第3位：草加市（9079.1人／平方キロメートル）

　第3位は「草加市」でした。人口密度は1平方キロメートルあたり9079.1人。

　埼玉県の東南部に位置する草加市は、江戸時代に日光街道の宿場町として栄えたエリアです。1962年に東武伊勢崎線の乗り入れや松原団地の入居が開始したこともあり、翌1963年には人口5万人を突破。1968年には県下8番目の10万都市となり、東京近郊というロケーションも相まって、現在も成長を続けています。全国的にも有名な「草加せんべい」発祥の地としても知られています。

　草加市の面積は27.46平方キロメートル、推計人口は県内で6番目に多い24万9313人でした。

第2位：川口市（9566.7人／平方キロメートル）

　第2位は「川口市」でした。人口密度は1平方キロメートルあたり9566.7人。

　埼玉県の南東部に位置する川口市は、江戸時代から鋳物や植木などの産業が発展し、住宅都市として成長してきました。交通の中心となる川口駅や、隣接する赤羽駅（東京都北区）を利用すれば都内主要駅へも容易にアクセスでき、赤羽駅からは羽田空港への空港連絡バスも運行しているため、出張や旅行にも便利です。川口駅周辺には大型商業施設も多く、公園なども点在しているため、生活しやすい魅力的なエリアとなっています。

　川口市の面積は61.95平方キロメートル、推計人口は県内でさいたま市に次いで2番目に多い59万2656人でした。

第1位：蕨市（1万4503.3人／平方キロメートル）

　第1位は「蕨市」でした。人口密度は1平方キロメートルあたり1万4503.3人人。

　埼玉県の南東部に位置する蕨市は、古くから中山道の宿場町として、また織物のまちとして発展してきました。全国最小の市でありながら、東京都心部へのアクセスの良さも相まって、人口密度が全国でも高い市として知られています。住民同士の交流も深く、地域におけるコミュニティー活動などが活発なところも特徴。また、成人式発祥の地としても知られています。

　蕨市の面積は5.11平方キロメートル、推計人口は7万4112人でした。

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