5月2日から5月15日まで、ねとらぼ調査隊では「ジョジョ第3部の名勝負といえばどれ？」というアンケートを実施していました。

　投票対象は、漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第3部「スターダストクルセイダース」における、31の名勝負。印象に残っている名勝負が選択肢にない場合は「その他」に投票のうえ、コメントで該当シーンを教えてもらいました。

　今回のアンケートでは、総数1642票もの投票をいただきました。ありがとうございます！　それでは、結果を見ていきましょう。

第10位：アヌビス二刀流ポルナレフvs承太郎

　第10位は「アヌビス二刀流ポルナレフvs承太郎」でした。得票数は35票、得票率は2.1％となっています。

　鞘から抜いた刀を手に取った者に憑依するスタンド「アヌビス神」。2度の襲撃に耐えたポルナレフですが、アクシデントによりポルナレフ自身がアヌビス神を手にすることに。アヌビス神に憑依されたポルナレフは、共に行動していた承太郎を襲います。

　直前のカーンとの戦いによってスタープラチナの動きを「覚えた」アヌビス神とシルバーチャリオッツとの2刀流によって、承太郎はかつてないほどに追い込まれました。

第9位：ダービー弟vs承太郎

　第9位は「ダービー弟vs承太郎」でした。得票数は41票、得票率は2.5％となっています。

　ダニエルの弟のテレンス・T・ダービーは、兄と同じく負けた相手の魂を奪うスタンド「アトゥム神」の使い手。奪った魂を人形に閉じ込めてコレクションし、着せ替えや話などをするという趣味の持ち主でもあります。

　テレビゲームのカーレースで花京院を破ったダービー弟は、続いて承太郎と野球ゲームに臨みます。スタンドのもう1つの能力である読心術で勝利を確信しますが、ジョセフの単純なイカサマに引っかかり敗北。わざわざスタンド能力を使って「もしかしてオラオラですかーッ！？」と聞いたのが最後の言葉となりました。

第8位：ンドゥールvs承太郎

　第8位は「ンドゥールvs承太郎」でした。得票数は45票、得票率は2.7％となっています。

　DIOのいるエジプトに上陸した承太郎たちは、砂漠の途中でスピードワゴン財団の人間と遭遇します。ヘリコプターで移送されたイギーを仲間に加え再出発するも、直後にスピードワゴン財団のヘリコプターが墜落。様子を見に戻った承太郎たちですが、ンドゥールのスタンド「ゲブ神」の攻撃によって花京院は目を攻撃され、アヴドゥルも倒れてしまいます。

　承太郎はイギーを連れ出し、本体を探し出すことに。冷静沈着な承太郎と自由奔放なイギーという凸凹コンビでしたが、なんとか本体・ンドゥールを探し出すことに成功。スタープラチナのパンチを受けた後、ンドゥールは自らのスタンドで自害しました。

第7位：ホル・ホース＆J・ガイルvsポルナレフ＆花京院

　第7位は「ホル・ホース＆J・ガイルvsポルナレフ＆花京院」でした。得票数は64票、得票率は3.9％となっています。

　インドに到着後、ポルナレフは妹の仇である「両腕が右手の男」のスタンドと遭遇。復讐に燃えるポルナレフは承太郎たちと別行動をとり、そこでホル・ホースと対峙します。戦闘中にアヴドゥルが助けにきますが、J・ガイルのスタンド「吊られた男（ハングドマン）」の奇襲を受けてしまい、ホル・ホースのスタンド「皇帝（エンペラー）」によって倒れてしまいます。

　ポルナレフは花京院と共に逃亡。苦戦を強いられるもJ・ガイルを探し出し、妹とアヴドゥルの仇をとることに成功しました。アヴドゥルが倒れた直後、ポルナレフが「迷惑なんだよ　自分の回りで死なれるのはスゲー迷惑だぜッ！　このオレはッ！」と涙を流すシーンは、第3部の名シーンのひとつです。

第6位：デス・サーティーンvs花京院

　第6位は「デス・サーティーンvs花京院」でした。得票数は78票、得票率は4.8％となっています。

　眠っている者を夢の世界に引きずり込むスタンド「死神13（デス・サーティーン）」。その攻撃を最初に受けたのは花京院でした。デス・サーティーンの思い通りになる夢の世界で襲撃され、スタンドも出せず絶体絶命の花京院でしたが、間一髪のところで目覚めます。

　花京院はスタンド攻撃を受けていることを承太郎たちに伝えるも、信じてもらえず。挙句の果てにはポルナレフの当て身によって気絶してしまいます。眠りについた承太郎たちは夢の世界に引きずり込まれ、苦戦を強いられることに。しかし、スタンドを出したまま眠りについた花京院は、夢の世界でもスタンドが使えるようになっており、デス・サーティーンを打破することに成功しました。一度はチームの輪が乱れてしまったものの、花京院の気付きがなければ全滅していたかもしれませんね。

第5位：DIOvs花京院

　第5位は「DIOvs花京院」でした。得票数は114票、得票率は6.9％となっています。

　DIOのスタンド能力を暴くために「逃げながら戦う」選択肢をとった花京院とジョセフ。花京院はカイロ市街を車で逃走するDIOを発見し、ハイエロファントグリーンで追跡しました。花京院は周辺の建物に「法皇の結界」を張り巡らせ、DIOを誘います。

　触れればエメラルドスプラッシュが射出される結界で、DIOを囲い込むことに成功した花京院。そこで「半径20mエメラルドスプラッシュ」を放ちますが、DIOの「ザ・ワールド」によって吹き飛ばされてしまいます。薄れていく意識の中で花京院は「ザ・ワールド」の能力に気付き、時計台に最後のエメラルドスプラッシュを放つことで、ジョセフにメッセージを届けました。

第4位：ペット・ショップvsイギー

　第4位は「ペット・ショップvsイギー」でした。得票数は141票、得票率は8.6％となっています。

　DIOの館を発見したイギーは、門番であるペット・ショップと遭遇。最初はやり過ごしたものの、ペット・ショップに殺された犬を探しにきた少年を助けるため、ペット・ショップに勝負を仕掛けました。

　イギーは下水道に逃げ込むも、ペット・ショップのスタンド「ホルス神」によって何度も身動きがとれない状態に。イギーは氷のミサイルを避けるために前脚を失うも、捨て身の攻撃でペット・ショップのくちばしを噛み砕き、撃退に成功しました。面倒事が嫌いなイギーですが「やれやれ…犬好きの子供は見殺しには……できねーぜ！」と立ち向かっていく姿に、多くのファンが胸を熱くさせたはず。

第3位：ダービー兄vs承太郎

　第3位は「ダービー兄vs承太郎」でした。得票数は156票、得票率は9.5％となっています。

　ダービー兄（ダニエル・J・ダービー）のスタンド「オシリス神」は、ギャンブルで負けた人間の心の隙をつき、魂を奪う能力を持っています。ギャンブルに負けてしまったポルナレフとジョセフの魂を取り戻すため、承太郎はダービー兄にポーカーで勝負を挑みました。

　ダービー兄のイカサマを見抜いた承太郎でしたが、新たにディーラーとして指名した子供も、実はダービー兄の仲間。ブタのカードを回された承太郎ですが、カードを見ずにアヴドゥルや花京院、自分の母・ホリィの魂を賭けると宣言。ダービー兄に「DIOのスタンドの秘密」を賭けることを強要します。動揺したダービー兄は「コール（賭ける）」と宣言しようとしますが、精神的に追い込まれてしまい立ったまま気絶。奪われた魂が開放されました。なお、承太郎のカードは本当にブタでした。

第2位：DIOvs承太郎

　第2位は「DIOvs承太郎」でした。得票数は384票、得票率は23.4％となっています。

　ジョースター家の1世紀にもおよぶ宿敵DIOと、承太郎との最終決戦。DIOのスタンド「ザ・ワールド」の時を止める能力に、何度も苦しめられる承太郎。徐々に止まった時の中で動けるようになった承太郎は、自分の心臓を一時的に止めるトリックによってDIOを欺き、ラッシュ攻撃を仕掛けます。しかしDIOが吹っ飛んだ先は、倒れたジョセフがいる「逃走経路」でした。

　ジョセフの血を吸ったことで、最高に「ハイ！」な状態になったDIO。さらに時を止められる時間が増加したことで、再び承太郎を苦しめます。とどめにロードローラーで承太郎を圧殺しようとするDIOでしたが、承太郎も時を止められるようになったことで形勢逆転。反撃に出た承太郎は、そのままDIOを打ち砕くことに成功しました。

第1位：ヴァニラ・アイスvsポルナレフ

　第1位は「ヴァニラ・アイスvsポルナレフ」でした。得票数は412票、得票率は25.1％となっています。

　DIOに絶対の忠誠を誓うヴァニラ・アイス。口の中が暗黒空間となっているスタンド「クリーム」を持ち、DIOの館に侵入したアヴドゥルを一瞬で粉微塵にし、さらにポルナレフとイギーを追跡しました。

　ポルナレフは足先を失い、イギーは激昂したヴァニラ・アイスから容赦のない蹴りを浴びたことで瀕死の状態に。見えない攻撃に大苦戦を強いられますが、イギーが絶体絶命のピンチに陥ったポルナレフを救い出し、さらに巻き上げた砂によってクリームの位置を特定することに成功。隙をついたシルバーチャリオッツの剣先は、見事にヴァニラ・アイスを貫きました。ヴァニラ・アイスが吸血鬼となっていることに気付いたポルナレフは、壁を破壊して日光を浴びせることで崩壊死させることに成功します。

　アヴドゥルとイギー、2人の仲間を失ってしまった死闘に、コメントでは「ハラハラドキドキが半端ない名勝負、イギーの最期にボロ泣きした」「イギーがポルナレフを助けるシーンは感動した」など、ポルナレフとイギーの絆に感動したとの声が特に多く寄せられていました。