「1人あたりの国民医療費が高い都道府県」ランキング 第1位は「高知県」【2021年最新調査結果】

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 日本の国民医療費の総額が、年間いくらくらいかご存知でしょうか。厚生労働省が発表したデータによると、2021年度は約45兆359億円だったようです。

 本記事では、厚生労働省が発表した「令和3(2021)年度 国民医療費の概況」をもとに、「1人あたりの国民医療費が高い都道府県」をランキング形式で紹介します。このランキングは、各都道府県の国民医療費を人口で割って算出した「1人あたりの国民医療費」を高い順に並べたものです。どのような地域差があるのでしょうか。さっそくランキングを見ていきましょう!

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(出典元:厚生労働省「令和3(2021)年度 国民医療費の概況」

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「1人あたりの国民医療費が高い都道府県」ランキング

画像:写真AC
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第5位:大分県(43万1000円)

画像:写真AC

 第5位は「大分県」で、1人あたりの国民医療費は年間43万1000円でした。

 九州地方に位置する大分県は、九重連山や豊後水道、周防灘など豊かな自然に恵まれた地域で、2つの国立公園と3つの国定公園を有しています。日本一の温泉源泉数と湧出量を誇る「おんせん県」として知られているほか、乾しいたけや養殖ブリの生産量は国内トップクラス。国宝にも指定されている「宇佐神宮」や「臼杵石仏」をはじめ、歴史的文化遺産も多く、家族で楽しめるレジャースポットもそろっています。

 大分県では2023年11月に医療費適正化推進協議会が行われ、65歳以上の女性など高齢労働者の転倒事故が多いことから、転倒予防やフレイル予防を含む運動プログラムの計画などについても議論されています。

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第4位:徳島県(43万3200円)

画像:PIXTA

 第4位は「徳島県」で、1人あたりの国民医療費は年間43万3200円でした。

 四国地方に位置する徳島県は、全面積の約80%を山地が占め、雄大な山を数多く有する自然の豊かなエリアです。全体としては比較的温暖な気候で日照時間が長いのが特徴ですが、冬にはスキーができるほどの雪が降る地域もあります。兵庫県の淡路島と大鳴門橋で結ばれているため、近畿圏からの交通アクセスも良く、「徳島阿波おどり空港」を利用すれば東京や福岡からのアクセスも容易。長い歴史を誇る「阿波おどり」、世界三大潮流のひとつ「鳴門の渦潮」をはじめ、阿波尾鶏や徳島ラーメンなどのご当地グルメも楽しめます。

 2023年10月のデータでは、徳島県の人口のうち、65歳以上のシニア層の占める割合が35.6%と比較的高いところも、医療費が高くなっている要因かもしれません。

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第3位:長崎県(43万3500円)

画像:写真AC

 第3位は「長崎県」で、1人あたりの国民医療費は年間43万3500円でした。

 九州地方に位置する長崎県は、多くの半島と島で構成された自然の豊かなエリアです。島の数は約600と日本一、離島振興法指定有人島の数も全国最多の51を誇っています。東京からは飛行機で約2時間。軍艦島(端島炭坑)を含む「明治日本の産業革命遺産」と「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の2つの世界文化遺産や、日本遺産「国境の島 壱岐・対馬・五島」を有しているところも魅力です。海・山の幸が豊富なことに加え、ちゃんぽんやカステラなどのご当地グルメも楽しめます。

 高齢期に向けて生活習慣病の受診率が増加し、75歳前後を境にして生活習慣病などの入院受診率が上昇しているため、長崎県では対策として、特定健康診査・特定保健指導を中心に住民の健康保持を推進。また、ジェネリック医薬品の使用を促進しています。

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第2位:鹿児島県(44万400円)

画像:写真AC

 第2位は「鹿児島県」で、1人あたりの国民医療費は年間44万400円でした。

 九州地方に位置する鹿児島県は、薩摩半島・大隅半島という2つの半島と、種子島・屋久島・奄美大島など数多くの離島を有するため、約590キロにわたって南北に長いところが特徴。農業や畜産業は全国屈指の産出額を誇っていて、指宿市の「砂むし温泉」に代表される全国屈指の温泉県としても知られています。また、さつま揚げや黒豚などの名物グルメも魅力です。

 鹿児島県では受診率の向上が課題となっています。特定健康診査の実施率は70%以上が目標のところ50%前後、特定保健指導の実施率も45%以上が目標のところ25%前後と伸び悩んでおり、さらなる対策に取り組んでいます。

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第1位:高知県(47万1300円)

画像:写真AC

 第1位は「高知県」で、1人あたりの国民医療費は年間47万1300円でした。

 高知県は四国4県で最も広く、面積の約83%を占める森林や、南に広がる太平洋、四万十川などの豊かな自然に恵まれたエリアです。温暖多湿な気候を利用した早場米の産地で、野菜のハウス栽培なども盛んに行われているため、「園芸王国」とも称されています。坂本龍馬の銅像が見つめる景勝地「桂浜」をはじめ、「はりまや橋」や国宝にも指定されている「高知城」など、観光名所も点在。カツオのタタキやキンメダイ、いも天などのご当地グルメも楽しめます。

 高知県は、誰もが住み慣れた地域で、健やかで心豊かに安心して暮らし続けることのできる県を目指し、「日本一の健康長寿県構想」を策定。出生率が減少していることもあり、高齢者の割合が高くなっているところも医療費の高さにつながっているようです。

 ランキングの全順位は、次のページからご覧ください!

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