産経新聞社と就職対策サイト「キャンパスキャリア」は、2025年3月卒業・修了予定の大学生、大学院生を対象に、就職人気企業調査を実施し結果を発表しました。今回はその中から、業界別結果の「商社」のランキングを取り上げます。

　多くの大学生や大学院生から、就職活動で人気を集めている商社はどこだったのでしょうか。それでは、ランキングを上位から見ていきましょう。

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（出典元：就活対策サイトCAMPUS CAREER「25年卒就職人気企業ランキング」）

調査概要

【2025年卒の大学生が選ぶ】「商社業界の就職人気企業」ランキング

第2位：住友商事

　第2位は「住友商事」。獲得ポイントは1382点です。東京都千代田区大手町に本社を置く大手総合商社。世界の発展をけん引するグローバルカンパニーの1社として、アメリカ・フォーチュン誌の選出する「Fortune Global 500」に29年間選出されています。

　住友商事は、1919年に設立された大阪北港株式会社をルーツとします。当初は不動産経営の会社でしたが、戦後、財閥解体を見越して商事部門に進出しました。

　住友商事の属する住友グループの歴史は、17世紀に住友政友が京都に書林と薬舗を開いたことから始まります。政友が商人の心得を説いた「文殊院旨意書」の冒頭には「商売は言うまでもなく、人として全てのことに心を込めて励むこと」とあり、正直・慎重・確実な商売の心得が説かれています。この教えは今も「住友の事業精神」の基礎となっています。

第1位：伊藤忠商事

　第1位は「伊藤忠商事」。獲得ポイントは1837点です。大阪府大阪市北区と東京都港区に本社を置く大手総合商社。世界61ケ国に約90の拠点を持ち、幅広いビジネスを展開しています。

　伊藤忠商事は、1858年、近江商人の初代伊藤忠兵衛が麻布の「持ち下り」（商品携帯出張卸販売）を始めたことをもって創業としています。1893年に開店した綿糸卸商「伊藤糸店」が現在の伊藤忠商事のルーツとなりました。

　伊藤忠グループは、近江商人の経営理念を表現する「三方よし」を企業理念に掲げています。「三方よし」とは「売り手よし」「買い手よし」「世間よし」の3つのことで、「商売において売り手と買い手が満足するのは当然のこと、社会に貢献できてこそよい商売といえる」という考え方です。

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