労働環境や平均年収は、その地域によって変わるもの。同じ日本国内でも、大きな差が生まれていることもあります。そこで今回は、パーソルキャリアが運営する大手転職情報サイト「doda」が公開している「平均年収ランキング」から、中国・四国地方9県の平均年収ランキングを見てみましょう。
なお、中国・四国地方全体の平均年収は「381万円」で、関東地方(429万円)、東海地方(400万円)、関西地方(389万円)に次ぐ金額となっています。
(出典元:doda「平均年収ランキング」 2020年発表)
第3位:岡山県
第3位には、全体の平均年収379万円で2つの県が並びました。1つ目は岡山県で、男女別の平均年収は男性が416万円、女性が312万円となっています。
中国・四国地方の玄関口でもある岡山県は、高速道路や新幹線といった交通網が充実。瀬戸内海沿岸には全国有数の工業地帯である水島工業地帯があり、石油や化学などさまざまな分野で、高度な技術力を有する企業が集まっています。また、繊維や耐火物といった地場産業が栄えているのも特徴です。
第3位:香川県
第3位となった2つ目の県は、香川県。男性の平均年収は415万円、女性は311万円となっています。四国地方からは唯一、TOP3にランクイン。
衣類用やスポーツ用の手袋の生産が盛んで、2019年の工業統計調査では1位に輝きました。食料品関連の企業も多数集まっており、さぬきうどんやオリーブといった特産品はもちろん、冷凍食品が主要産業のひとつとなっています。
第2位:広島県
第2位は広島県でした。全体の平均年収は383万円で、男女別では男性が420万円、女性が318万円となっています。
近畿地方と九州地方にはさまれ、交通の要所として古くから産業が発展してきた広島県。現在は乗用車やトラックの製造・販売を手掛けるマツダのほか、100円ショップの「ダイソー」でおなじみの大創産業、お好み焼きに欠かせないソースを販売しているオタフクソースなど、多彩なジャンルの有名企業が本社を構えています。
第1位:山口県
そして第1位は山口県でした。全体の平均年収は391万円。男女別では男性が426万円、女性が310万円となっています。
山口県は、その豊富な鉱物資源などを背景に大正時代から造船や化学、金属などの工場が設置され、全国有数の工業県として発展してきた歴史を持ちます。そのため、県内には出光興産やブリヂストン、日立製作所など、数々の企業の工場が集結。また、「ユニクロ」「GU」などを展開するファーストリテイリングの本社があるのも山口県です。
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