カナダのメディア企業であるトムソン・ロイターの一部門である通信社・ロイターが発表する「Asia Pacific’s Most Innovative Universities」では、トムソン・ロイターが所有する大学の特許や学術論文の引用情報などをベースに、アジア太平洋地域で革新的な大学をランキング形式で発表しています。

　今回の記事では「Asia Pacific’s Most Innovative Universities 2019」の中からTOP30を紹介します。

（引用元：Asia Pacific Most Innovative Universities）

日本からは東大など3校がTOP10入り

　今回のランキングで日本からTOP10入りしたのは、東京大学（5位）、大阪大学（6位）、京都大学（7位）の3校。TOP30には、九州大学（12位）、東北大学（13位）、東京工業大学（18位）、慶應義塾大学（23位）、名古屋大学（27位）、北海道大学（28位）、熊本大学（29位）がランクインしました。

　続けてTOP3を見ていきましょう。

第3位：浦項工科大学校

　第3位は、浦項工科大学校（Pohang University of Science and Technology：POSTECH）でした。1986年に韓国で初めて設立された、研究中心型の大学です。その設立の経緯から産学協同の性格が強く、特に研究活動に力を入れています。

第2位：KAIST（韓国科学技術院）

　第2位は、KAIST（Korea Advanced Institute of Science & Technology：韓国科学技術院）でした。1971年に前身となる韓国科学院（KAIS）が設立され、その後、何度かの統合を経て、1989年に設立された国立大学です。同ランキングでは、2018年まで3年連続で1位にランクイン。2021年5月には、韓国の企業グループであるハンファグループと宇宙研究センターを立ち上げ、宇宙分野の技術開発に乗り出すことを発表しました。

第1位：ソウル大学校

　第1位は、ソウル大学校（Seoul National University：SNU）でした。1946年に9つの専門学校を統合して設立された、韓国で初めての国立大学です。これまでに、同国の第14代大統領の金泳三（キム・ヨンサム）さんや、第8代国連事務総長の潘基文（パン・ギムン）さんら、世界で活躍するエリートを多く輩出してきました。

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