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文科省が「小学0年生」導入を検討 SNSでは「幼保の時間を奪わないで」「議論が不十分」などの声

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 新型コロナウイルス感染拡大の影響で長期休校が続く小学校について、政府は9月入学の検討を続けています。

 この実施案の一つとして、文部科学省が「小学0年生」の導入を検討しているとFNN(フジニュースネットワーク)が報じており、SNS上で議論を呼んでいます。


FNN PRIME ONLINEより引用

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「小学0年生」の盛り上がりは?

 FNNが小学0年生について報道し、多くのメディアでニュースがシェアされた5月20日12時に、トレンドが一気に盛り上がっています。その後もSNSで多くの人が意見を述べるなど、反響を呼んでいます。

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幼稚園年中生は2021年3月で卒園 SNSでは賛否両論

 報道によれば、小学0年生の対象となるのは、現在の幼稚園年長生(2014年4月2日〜2015年4月1日生まれ)と年中生(2015年4月2日〜6月1日生まれ)などで、2021年3月31日に幼稚園などを卒園し、同年4月1日から8月31日までの期間を小学0年生として過ごします。

 今の年中生は年長生に上がらず、卒園して小学校へ進学します。また、小学校は現在の6年制から6.5年制へ移行することになります。

 この案について、SNS上では賛否の声が挙がっています。ポジティブな意見としては「学習の遅れが不安な子は安心かな」「学習サポート期間は必須だから、あっても良いと思う」「最も現実的で、全学年の子どもへの影響が少ない」といった声が聞かれます。9月入学のほうが子どもの学習面には良く、それを円滑に勧める施策として評価する声が多いようです。

 一方でネガティブな声は、準備不足な点と子どもたちが犠牲になってしまう点に集中しています。

 前者では、教員不足の問題に触れるツイートや、「幼児教育では発達段階に合わせたカリキュラムがあり、それぞれの学年で学ぶべきことがある」「1.5年生などを用意して学びの場を増やせばいいのでは?」など、特に教員の確保や教材・カリキュラムの準備について議論が十分なのか懸念する声が聞かれます。

 後者は「時間かけて考えないと、子どもたちが被害者になる」「いきなり友達と離される子どもたちのこと考えて」「幼稚園で過ごす貴重な時間を大人の都合で奪わないで」といった意見が見られます。

 さらに「3月末で終わらせる案も考えて」「きちんと時間かけて議論して」など、9月入学ありきで議論が進んでいるように感じて不満な人も見られます。いずれにしても、議論が不十分と感じている人は少なくないようです。

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「年中さんは今年小学校受験?」「就職でも苦労してしまう」など、将来を案じる声も

 また小学0年生が実施されると、年中生は年長に上がることなく小学校へ進学するため、今年が小学校受験の年になります。そのため「何の準備もできてないんじゃ?」など、受験生を案じる声も少なくありません。また、学校の開始時期ばかりが議論されている現状に対して「受験日程や飛び級制度などもちゃんと検討して」といった意見も見られます。

 さらに「今の年中生は受験も就職も倍率が高くなる」「進学、就職のたびに人数過多とか問題が起きそう」「小学0年生は一生かけて苦労する」など、将来的な不利益を被る恐れを懸念する人も少なくありません。

 この他にも「小学0年生より、目の前の子どもたちへの支援が必要だと思います」「休校の遅れをフォローするための9月入学だったのに、もう今の最高学年の子たち忘れられてそう」といった、今の子たちを見ていないという批判も見られます。

 SNS上では、子どもたちの今と将来を犠牲にしないためにも、よりしっかり議論して欲しいと望む声が多いようです。

調査概要

調査期間2020年5月20日
調査対象Twitter
調査件数1809 件(10%サンプリング)
調査キーワード小学0年生
調査方法対象期間のTweetを「SocialInsight」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正
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