人々の安全を守っている警察官は、危険が伴う業務も多い反面、達成感や使命感を感じられる場面も多く、やりがいのある職業です。そんな警察官の初任給にはどのような地域差があるのでしょうか。

　そこで本記事では総務省が公表している2022年度のデータをもとに、2022年度の「警察官（高卒）の初任給が高い都道府県」ランキングを紹介します。さっそくランキングを見ていきましょう！

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（出典元：総務省「令和4年4月1日 地方公務員給与実態調査結果」）

「警察官（高卒）の初任給が高い都道府県」ランキング

第2位：千葉県（19万600円）

　第2位は「千葉県」で、2022年度の警察官（高卒）の初任給は19万600円でした。

　関東地方の南東部に位置する千葉県は、冬は暖かく、夏は涼しい海洋性の温暖な気候が特徴です。農業や酪農が盛んで野菜や米のほか、豚肉や鶏肉の出荷額も全国上位。また、日本有数の水揚げ量を誇る銚子港を中心に水産業も活発に行われています。成田国際空港をはじめ交通網も発展していて、東京都に隣接しているため都内へのアクセスも良好。「東京ディズニーリゾート」や「幕張メッセ」など、観光名所もそろっています。

　千葉県警察は2024年8月2日で創立150周年を迎える歴史ある組織。2024年1月1日時点で39の警察署と243カ所の交番、245カ所の駐在所が設置されていて、1万2076人の職員が勤務。女性や子どもの犯罪被害を防ぐため、女性警察官を中心に結成された「あおぼーし」による街頭キャンペーンや護身術指導などの独自の取り組みも行っています。

第1位：埼玉県（19万3594円）

　第1位は「埼玉県」で、2022年度の警察官（高卒）の初任給は19万3594円でした。

　関東地方の中西部に位置する埼玉県は、豊かな自然に恵まれながら、交通網も整備されていて首都圏に近いため、生活しやすいエリアです。大宮駅から東京駅・池袋駅までは約30分と交通アクセスも良好で、商業施設も多く、「西武園ゆうえんち」や「東武動物公園」などのレジャー施設も充実。また「羊山公園」や「ムーミンバレーパーク」「角川武蔵野ミュージアム」などの施設もあるため、生活の利便性だけでなく、雄大な自然も楽しめる地域となっています。

　埼玉県警察は、2023年4月時点で39の警察署と359カ所の交番・駐在所が設置されており、1万2635人の職員が勤務。約500台のパトカーと約200台の白バイ、71頭の警察犬を擁しています。埼玉県警察は、2022年4月時点で警察官1人あたりの人口負担率が636人と全国最多。警察官1人あたりの刑法犯検挙件数は全国3位の1.32件を誇るなど、活躍できる機会も多いため、やりがいのある環境となっています。

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