世界的な高等教育評価機関であるクアクアレリ・シモンズ（QS）は、「2024年度科目別（研究分野別）QS世界大学ランキング」を発表しました。

　本ランキングは、「学術界からの評価」「産業界からの評価」「論文1本あたりの平均被引用数」「研究者の評価指標」「国際研究ネットワーク」の5つの観点から大学を評価したものです。今回は、96カ国・地域の1500校以上の大学が参加しています。

　本記事では、そのなかから「技術・工学分野」のランキングを紹介します。評価が高かったのはどの大学だったのでしょうか。さっそくランキングを見ていきましょう！

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（出典元：QS Quacquarelli Symonds「QS World University Rankings for Engineering and Technology 2024」）

【QS世界大学ランキング】技術・工学分野で評価の高い「世界の大学」ランキング

第2位：スタンフォード大学（アメリカ）

　第2位は「スタンフォード大学」で、総合スコアは93.8点でした。

　アメリカのカリフォルニア州スタンフォードに位置する私立の総合大学。カリフォルニア州上院議員のリーランド・スタンフォードと妻のジェーンにより1885年に創立され、1891年に開校されました。誠実さとリーダーシップを備えた生徒を育成することや、臨床療法の先駆的な研究をリードし、世界に貢献することを使命としています。「シリコンバレー発祥の地」としても知られ、工学・生物学・自然科学などの分野で高いレベルを有し、スポーツの強豪校としても有名です。

　スタンフォード大学は、昨年に引き続き同ランキングで2位にランクイン。「論文1本あたりの平均被引用数」の指標では、昨年に引き続き100点の評価を獲得しています。「国際研究ネットワーク（68.5点）」には伸びしろがあるものの、「研究者の評価指標（99.0点）」「学術界からの評価（96.1点）」「産業界からの評価（95.3点）」と全体的に高評価を獲得しています。

第1位：マサチューセッツ工科大学（アメリカ）

　第1位は「マサチューセッツ工科大学」で、総合スコアは96.8点でした。

　アメリカのマサチューセッツ州ケンブリッジに位置する私立の工科大学。教育・研究・イノベーションを通じて、より良い世界を作ることを使命としています。アメリカの産業革命を加速するため、1865年に開校された名門校で、100人を超えるノーベル賞受賞者を輩出。持続可能なエネルギー・がん・アルツハイマー病・感染症など、さまざまな分野のイノベーションに取り組んでいて、卒業生の設立した企業は多大な成果を生み出しています。

　マサチューセッツ工科大学は、昨年に引き続き同ランキング1位を獲得。「学術界からの評価」の指標で、昨年に引き続き100点の満点評価を獲得したほか、「論文1本あたりの平均被引用数（96.2点）」「研究者の評価指標（96.0点）」では昨年の評価を上回りました。ほかの指標も「産業界からの評価（97.9点）」「国際研究ネットワーク（81.9点）」と高く、総合スコアでも昨年の96.5点を0.3ポイント上回るなど、安定した高評価を獲得しています。

　ランキングの全順位は、次のページからご覧ください！