大学選びの基準の1つに、その大学の教育内容が挙げられます。どのようなカリキュラムや取り組みが行われているのかは、受験生でなくても気になるところではないでしょうか。そこで今回は、英国の教育雑誌『Times Higher Education』の「世界大学ランキング」から、「教育リソース」が充実している大学ランキングを紹介します。

　これは、各大学でどれだけ充実した教育が行われている可能性があるかを数値化したもの。「学生一人あたりの資金」「学生一人あたりの教員比率」などのデータを指標としています。TOP3にはどの学校が入っているのでしょうか。さっそく見てみましょう。

（出典：THE 世界大学ランキング 日本版）

第3位：京都府立医科大学

　第3位は京都府立医科大学です。教育リソースの充実度を表す数値は、79.6となっています。

　1872年（明治5年）に京都東山の粟田口青蓮院に開設された仮療病院にはじまる、おそよ140年の歴史をもつ公立医科大学。幅広い教養と専門に必要な基礎教育と医学教育との連携を重視しています。

第2位：兵庫医科大学

　第2位は兵庫医科大学。教育リソースの充実度を表す数値は80.0です。

　兵庫県西宮市に本部を置く私立医科大学で、県内の私大では唯一の医学部となっています。兵庫医科大学では、質の高い充実した授業を提供することをめざし、毎年「学生による授業評価アンケート」を実施。2020年度にはCOVID-19（新型コロナウイルス感染症）対応に際し、学生の学力維持・向上に大きく貢献した教員・部門を受賞する「特別賞」が設けられました。

第1位：東京医科歯科大学

　そして第1位は、東京医科歯科大学でした。教育リソースの充実度を表す数値は80.3です。

　東京の湯島などにあり、校名のとおり医学部と歯学部をもつ国立大学。2017年には研究機能の集約化を目的とした「統合研究機構」を、2018年には産学官連携研究を加速するための「オープンイノベーション機構」を設置するなど、研究環境の整備に努めています。