内臓脂肪って全くない方がいいの? ちょっとはあってもいいもの? 医師が回答

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 番組に寄せられた健康の疑問「内臓脂肪って全くない方がいいの? ちょっとはあってもいいもの?」に対して、医師が回答した。

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 からだが消費するエネルギー量以上に摂取エネルギー量が多いと、使い切れない分は、通常、皮下脂肪、内臓脂肪、脂肪(脂肪筋や脂肪肝など)の順に蓄積されます

 皮下脂肪は、非常時のエネルギータンクであり、身体が何かにぶつかるなどの際の衝撃を和らげ、温度変化を断熱して体温を保つ持つほか、さまざまな生理活性物質を分泌するなどの機能を持っており、過剰でない限り必要な脂肪といえます。

 内臓脂肪も外界からの物理的衝撃を吸収することで、重要な器官を保護する機能があり、内臓脂肪が少ないと臓器下垂(胃下垂など)の状態になりますので全くない方がいいとは言えません。

しかし、内臓脂肪細胞は、脂肪の蓄積量が多くなるにつれ、高血圧、脂質異常、糖代謝異常などのメタボリックシンドロームと呼ばれる動脈硬化を起こす状況をもたらします。

とても痩せている人や運動選手では、内臓脂肪がほとんどないこともありますが、メタボリックシンドロームのような生命に関わる問題になることはありません。異所性脂肪は、本来あるべきでない場所に脂肪が蓄積するものなので、全くないのが良いのです。

したがって、内臓脂肪は、ちょっとはあるのが普通で、ちょっとあっても構わないが、多くなるにつれて好ましくない代謝をもたらしてくるので、極端に少ない場合を除けば少ないに越したことはない、ということになります」

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番組情報

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