日経BPコンサルティングは、大学発ベンチャーの設立状況と実態に関する調査を実施し、結果を発表しました。

　本記事では、そのなかから「関連大学別大学発ベンチャー数」をもとにした、「大学発ベンチャー企業が多い大学」をランキング形式で紹介します。大学発ベンチャー企業が多いのは、どの大学だったのでしょうか。さっそくランキングを見ていきましょう！

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（出典元：日経BPコンサルティング「令和5年度産業技術調査事業 大学発ベンチャーの実態等に関する調査」）

「大学発ベンチャー企業が多い大学」ランキング

第2位：慶應義塾大学（企業数291）

　第2位は「慶應義塾大学」で、大学発のベンチャー企業数は291でした。

　東京都港区に本部を置く慶應義塾大学は、福澤諭吉が1858年に開いた「蘭学塾」を前身とし、1920年に設置された私立大学。自他の尊厳を守り、何事も自分の判断・責任で行う「独立自尊」を基本精神に、実証的に真理を解明し、問題を解決していく「実学の精神」のもと、人格を備えた社会の先導者にふさわしい人材の育成を目的としています。

　慶應義塾大学では、大学での研究や教育に関する技術やビジネスモデルをベースとした起業を支援する「慶應義塾大学関連スタートアップ」制度を導入し、大学発スタートアップの創出・成長を体系的に支援。大学発のスタートアップの資金調達額は全国の大学1位となる約510億円、大学VC（ベンチャーキャピタル）の投資先企業は52社、運用総額は350億円にのぼるなど、強力なバックアップ体制を整えています。

第1位：東京大学（企業数420）

　第1位は「東京大学」で、大学発のベンチャー企業数は420でした。

　東京都文京区に本部を置く東京大学は、1877年に創立された国立大学です。学部教育において、幅広いリベラル・アーツ教育を基礎とし、多様な専門教育と有機的に結合する柔軟なシステムを実現。資質を有するすべての者に門戸を開き、広い視野を持ち高度な専門的知識と理解力・洞察力・実践力・想像力を兼ね備え、国際性と開拓者的精神を持った、各分野の指導的人格の養成を目的としています。

　東京大学では、スタートアップ推進部を設置し、起業やスタートアップについて、基礎から体系的に学べるプログラム「東京大学アントレプレナー道場」を実施。また、学生の開発プロジェクトへの支援を行なう「東京大学本郷テックガレージ」や、主に卒業生を対象にした起業支援プログラム「東京大学 FoundX」の設置など、手厚い支援基盤を用意しています。

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