『スカーレット(朝ドラ)』第8週、白いご飯と卵に替えました……八郎の懺悔、フカ先生の笑顔
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滋賀・信楽で育った少女が、やがて男性ばかりの陶芸家の世界に飛び込み、自分だけの陶芸を目指していく物語『スカーレット』。今週も視聴者の評価と感想をお届けします。
「スカーレット」第8週(11/18〜23放送)のあらすじ
喜美子(戸田恵梨香)が深野心仙(イッセー尾形)の弟子になって3年。中学生になった百合子(福田麻由子)ら家族の助けもあって、喜美子は火鉢の絵付け技術の習得に明け暮れている。就職が決まった直子(桜庭ななみ)は念願の東京へ。心配でたまらない常治(北村一輝)は東京まで付き添うのだった。
初めて火鉢のデザインを許された喜美子は、多くの人に愛されるような図柄を懸命に考案。事業拡大をもくろむ照子(大島優子)の夫・敏春(本田大輔)は、喜美子のデザインを採用。喜美子を信楽初の女性絵付け師として取り上げるよう、新聞社に取材を依頼し、喜美子は「マスコットガール・ミッコ-」という虚像を演じさせられた。
新設された商品開発室にやってきた美術大学出の青年・十代田八郎(松下洸平)は、記事のことでなぜか喜美子に腹を立てている。家宝だった深野の日本画を戦時中、闇市に売ってしまったと涙ながらに告白した八郎は、尊敬する深野のことに一切触れない記事が許せなかったのだ。そんな八郎の話を聞いた喜美子は、八郎のために絵を描き始める。 (『スカーレット』公式サイトより)
「スカーレット」第8週のネット上での評価
ネット上での『スカーレット』第8週の評価は、「ポジティブ」が 84.8%となりました。『全員大人キャストになって改めて思うけどNHKの子役発掘力と役者さん方の演技凄くないですか!』と言う意見が、多くの共感を生んでいました。
第8週最大の盛り上がりポイントは「八郎のフカ先生への謝罪」
スカーレット第8週で、もっともネット上が盛り上がったポイントは、謎を抱えた青年・八郎とフカ先生の会話シーンが印象的だった11月22日です。ひとつひとつ、丁寧な描写で語られる八郎の謝罪と、それを大きな優しさで包むフカ先生に涙する人が続出しました。
三姉妹ではしゃぐ姿が寂しさも誘う
翌日、東京へ出発する直子が荷造りをしていると、荷物の中に常治の手ぬぐいが。直子はこれを、見つけた瞬間に投げ捨てます。常治はそれを即拾い、再び直子の荷物に押し込めますが、拒絶される……といった押し問答を繰り返すことに。Twitter上では、この時の常治と直子のやり取りに対し、「喜美子は臭い手ぬぐいも素直に喜んでたと思ってんねやろなー常治」や「常治のクサイ手ぬぐい、喜美子が抱えて泣いたのとは対照的に外に投げつけた直子がまじ直子」など、喜美子が常治の臭い手ぬぐいに癒やされたエピソードを踏まえ、姉妹の性格の違いを楽しんだ模様。
また、大野家のへそくり問題の謝罪にマツと常治が飛び出していった後、縁側に残された川原家三姉妹が再びスイカを食べるシーンは、「しんみりせず縁側で笑いながらスイカを食べる三姉妹尊い…」や「三姉妹みんな可愛くて和む」「今日のスイカのシーンも思い出に残る名場面」など、多くの視聴者が心に留めておきたいシーンになったようです。さらに三姉妹のスイカの食べ方に興味を持つ人、形の良い大玉のスイカの値段が気になる人、スイカが食べたくなったけど11月には買えないと嘆く人など、面白い反応がたくさんあったシーンでした。
マスコットガール・ミッコー
丸熊陶業で誕生した女性初の絵付け師として、新聞取材を受ける喜美子。マスコットガールとして取り上げられた喜美子に対し、「マスコットガール、という名称自体が喜美子の絵付け師としての実力を認めていない証拠でもある」や「変な二つ名付ける現在のマスコミと変わらねえなあと思いました」など、女性の地位が低い昔話のようであって、実は現代でも大して変わっていないのではないか? という、メッセージ性を強く感じ取る人が多くいました。
また、マスコットガール騒動では当初、師匠であるフカ先生への尊敬の念が蔑ろにされたことや、ふわふわのホットケーキが食べたいというミッコーにされることなどに異議を唱えた喜美子。そんな喜美子を“うちの顔、立ててくれるかいの”と説得する照子。そして、マスコットガール化に協力する女性陣や喜美子が置かれた状況に対し、「そこに悪意が無いからこそ、同じ女性によって外堀が埋められていく容赦の無さがしんどい 」や「照子やお母ちゃんの涙に背中を押されて、不本意ながらも演じ切りましたね」といった考えさせられる感想が。
八郎の懺悔とフカ先生の笑顔に涙
スカーレット第8週で、もっともネット上が盛り上がった八郎とフカ先生の会話シーンでは、「八郎も物凄いんだけど、それをサラッと流す、気にするなと言わんばかりのフカ先生にめちゃくちゃ泣けた」や「八郎くんにとってフカ先生はいろんな意味で命の恩人であり、ずっと罪悪感を抱いてきた存在だったのか……」など、非常に多くの人がそれぞれの想いをツイートしていました。作中では度々、登場人物に深い影を落とす戦争。この戦争体験に対して、絵を通して向き合っている2人の姿が印象的に描かれているシーンでした。
こうした感動をつぶやく視聴者が多い一方、八郎の真っ直ぐさに気圧される人も。喜美子にシャツのほころびを修繕してもらったのに、マスコットガールに対する疑念や怒りを口にしたことに、「腹が立った」や「真っ直ぐすぎる」など、喜美子を応援する人には八郎の反応が強すぎた印象が。 深野組が、 一連の顛末を一番悔しいと感じているのは喜美子だと知っているから何も言わないことを「大人」とし、八郎の純粋さを「子ども」とする声もありました。また、これから徐々に喜美子のことを知ることで、八郎にどんな心境の変化が訪れるのかを楽しみにしている人もいて、良い意味でさまざまな意見が見られるシーンとなりました。
まとめ
第8週は、喜美子がいよいよ絵付け師として活躍し始める一方、丸熊陶業に新たな風が吹いてくる週でした。また、毎日笑いのポイントが作られているばかりか、週半ば、週末と2つの感涙ポイントが用意されている展開で、非常に見ごたえのある週となっていました。
注目の第9週は……
信楽で毎年開催される火祭りの準備が進む中、丸熊陶業は大変な事態に見舞われます。この事態から、喜美子を取り巻く状況も一変。師匠であるフカ先生が信楽を離れることに……。注目の第9週もお楽しみください!
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