チャーハンとピラフ、ナシゴレンの意外な関係
中国でチャーハンの原型となる“卵とご飯を炒めた料理”が登場したのは、6世紀~7世紀ごろと言われています。その後、お米が食文化の中心になるにつれて、チャーハンも広まったと考えられています。
チャーハンが生まれた背景には、鉄器の技術の進歩によって中華鍋が誕生したことが大きく関係していると言われています。中華鍋といえば、中華料理の基本となる調理器具です。この中華鍋の普及とともに、チャーハンも広まったとされています。
また台所に、煮たり焼いたりするための「かまど」が整備されたことで、火力の強い石炭が使われるようになり、“炒める”という調理法が誕生しました。
それまでの「焼く、煮る、蒸す」の他に、新しく「炒める」という調理法が加わったことで、中国料理のメニューが大きく広がって行きます。そのなかでも米料理の象徴と言えるのが、チャーハンです。
同じチャーハンでも、台湾のチャーハンの場合、炊いた白いお米を炒めるのではなくて、お米をスープで炊いてから炒めるそうです。この調理法は古くからあって、こういったやり方で作られた料理のことを、インドでは『プラーカ』と言います。
この『プラーカ』がトルコに伝わると、『プラウ』や『ピラウ』と呼ばれるようになり、のちに『ピラフ』になったと言われています。さらに、東南アジアに伝わって生まれたのが『ナシゴレン』です。
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