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ブルーインパルスの飛行にSNSで賛否両論 「税金の無駄遣い」「求めてないとか勝手に代弁しないで」などの声

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 5月29日、防衛相航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が、医療従事者への感謝と敬意をこめて東京上空を飛行した件で、SNSではさまざまな意見が飛び交いました。

 医療従事者の人たちから「ありがとうございます」「みんな笑顔でした」など、感謝の声が聞かれる一方、「税金が飛行機雲になった」「騒音が凄いので止めて欲しい」など、批判的な意見も見られました。

 河野太郎防衛大臣は全国から要望があるとして、2回目の飛行を検討中とのこと。そのニュースを受けて、SNSでは再び賛成派・反対派が意見を戦わせています。

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「ブルーインパルス」の評価は?

 SNS分析ツールで「ブルーインパルス」について調べてみると、80%がポジティブな反応であると分類されました。飛行に感動したという声や医療従事者へ改めて感謝の意を示す声が多く見られました。一方、20%はネガティブであると分類され、こちらは「医療現場への支援が先」など取り組みへの批判の声と、そうした批判への悲しみの声に分かれています。

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「ブルーインパルス」の盛り上がりは?

 5月28日以降のトレンドです。ブルーインパルスが飛行した5月29日に大きく盛り上がり、その後も撮影された写真や動画、飛行に対する意見の投稿が続いており、引き続き注目を集めています。

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「税金の無駄遣い」「新たに予算を組んだわけではない」など、税金の使い方が論点に

 今回のブルーインパルスの飛行に対しては、「税金」「騒音」の大きく2点で賛否が分かれているようです。

 税金の使い方について、反対派からは「ブルーインパルス飛ばしている場合じゃない」「別の使い方があるはず」「新型コロナ対策に効果があるのか?」といった声が聞かれました。全体的には、医療体制が大変な状況の中、少しでもそちらの支援に回すべきでは、といった声が多いようです。

 一方、こうした見方に対して、「ちょっとでも外に出て青空を眺める機会を作る方法としては安いと思う」「飛ばすために特別に予算を組んだわけじゃない」「ブルーインパルスとあの青空は人の心にしっかりと残った」といった意見も出ています。医療従事者を励ます上で有効な取り組みだった、税金の無駄遣いではない、と評価する声も多く聞かれます。

 なお、今回の飛行に関する予算への批判について、河野防衛大臣は自身のブログで「合計して約360万円」「医療関係者に手当を配るのが先だろうというご意見もありましたが、それは別物だと思います」とコメントしています。

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「騒音を出して感謝って言われても」「大してしなかった」など、騒音の点からも賛否分かれる

 騒音については「騒音を出して感謝って言われても……」「患者さん休めないのでは?」「迷惑!」といった声が聞かれました。感謝の示し方として違和感を覚える人、患者さんの体調に配慮する人、迷惑行為として捉える人などが見られます。

 一方で「何が迷惑だった? ほんの少しの時間だった」「別にそんなに音しなくない?」「大してなかったし、みんな喜んでた」といった声も聞かれました。かなり上空を飛んでいたのと、一瞬で飛び去っていったため、迷惑と感じなかった人も多かったようです。

 また「報道ヘリのほうが高度が低くて騒音でかい」「隅田川付近ではマスコミのヘリのほうがうるさいくらい」など、マスコミの取材ヘリが飛ぶ音に対する苦言も聞かれました。

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「皆様のありがとう、届きました」「賛成とも反対とも……」 医療従事者の反応もさまざま

 この他にも「自衛隊の政治利用を非難します」「不安な時に国家の武装力が励ましに来てくれるというのは思ったより効く」「批判は結論ありき」など、SNSにはさまざまな意見が寄せられています。

 そんな中、「ブルーインパルスを批判してた人たちは、政府ばかりを見てて、喜んでる医療職を見ていない」「あれは『医療従事者への敬意と感謝のため』であって、あなたのためではありません」など、医療従事者がどう感じているのか見るべきだ、といった声も聞かれました。

 それでは、医療従事者の人たちは今回の飛行に何を感じたのでしょうか。

 SNSでは感謝を示す反響が多く、「保健所スタッフさんが『元気出た!』と喜んでました」「力が湧きました」「皆様のありがとうが届きました」「私のTLの医療職みんなシンプルに喜んでてヤバい楽しい」といった声が聞かれました。

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 また、中には「非医療従事者が『医療従事者はそんなの求めてない』とか勝手に代弁しないでください。普通にブルーインパルス見たいですよ私は」など、率直な意見も聞かれました。どうやら今回の飛行を前向きに捉えている医療従事者が多いようです。

 ただ一方で、「ブルーインパルスは好きですが、税金を使っているには変わりはなく、しかも地方はいつも放置されている感覚で悲しい思いもあります」と、心の底から喜べなかったという医療従事者がいるのも事実です。

 6月4日のNHKの報道によれば、新型コロナウイルスに感染した患者を受け入れている全国の病院の8割近く(339施設のうち265施設)が、4月収支で赤字を計上しています。医療体制が危機的状況にある中、感謝と敬意を示すことに加え、より具体的な対策も求められています。

調査概要

調査期間2020年5月28日〜6月5日
調査対象Twitter
調査件数74万6062件(10%サンプリング)
調査キーワードブルーインパルス
調査方法対象期間のTweetを「SocialInsight」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正
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