国立社会保障・人口問題研究所では、2020年の国勢調査を基に、2050年までの5年ごと30年間について、男女・5歳階級別に人口を推計し、その結果を「日本の地域別将来推計人口（2023年推計）」として発表しました。

　この推計は将来の人口を都道府県別・市区町村別に求めることを目的としたもので、推計の対象は2023年12月時点の1883市区町村に福島県の「浜通り地域」を合わせた計1884地域です。

　今回はその中から「2050年の人口増加率が高い町」のランキングを紹介します。今から約25年後、人口増加率が高いと考えられている町はどこなのでしょうか。さっそく見ていきましょう。

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調査概要

（出典元：日本の地域別将来推計人口（2023年推計）｜国立社会保障・人口問題研究所）

「2050年の人口増加率が高い町」ランキング

第1位：埼玉県比企郡滑川町（11.0％）

　第1位は、2つの自治体がありました。1つ目は「埼玉県比企郡滑川町」で、人口増加率は11.0％。2020年の人口は1万9732人でしたが、2050年には2万1904人になると予測されています。

　埼玉県のほぼ中央部に位置する比企郡滑川町は、町の北東部には国営武蔵丘陵森林公園が広がっているほか、滑川や市野川といった河川が流れるなど、豊かな自然にも恵まれたエリアです。

　年少人口の割合や合計特殊出生率が県内1位となっている若い町で、人口は増加を続けています。町では子育て支援策を重点的に実施しており、そうした取り組みも人口増加につながっているといえそうです。

第1位：沖縄県島尻郡八重瀬町（11.0％）

　同じく、人口増加率11.0％で1位となったのが、「沖縄県島尻郡八重瀬町」。2020年の人口は3万941人でしたが、2050年には3万4340人になると予測されています。

　沖縄県本島の南に位置する島尻郡八重瀬町は、県庁所在地・那覇市に車で20分ほどの場所に位置したエリア。100種類以上の植物が自生する「ホロホローの森」や、「具志頭浜」「玻名城の郷ビーチ」など、豊かな自然に恵まれています。人口増加の原因として、区画整理事業が行われたことに伴う住宅や商業施設の立地が考えられており、近年では世帯数の増加率も目立っています。

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