学術における日本の国際的な地位低下がしばしば懸念されています。それでは実際のところ、世界における日本のポジションはどのようになっているのでしょうか?
今回は、世界各国の論文数ランキングを見ていきたいと思います。紹介する論文数は、クラリベイト・アナリティクス社のデータをもとに、文部科学省の科学技術・学術政策研究所が集計。年による変動が大きいため、自然科学分野における2016年から2018年までの論文数の平均を算出しています。
(出典:文部科学省 科学技術・学術政策研究所、科学技術指標2020、調査資料-295、2020年8月)
第3位:ドイツ
第3位は「ドイツ」です。論文数は6万7041本。1996~1998年と2006~2008年の平均論文数でも4位と上位にランクインしました。2000年代前半から2010年代半ばまでに大学や政府機関の研究者数が飛躍的に増え、大学の研究人件費も増加しています。
第2位:アメリカ
第2位は「アメリカ」でした。論文数は28万1487本で、3位のドイツに20万本以上の差をつけました。臨床医学や基礎生命科学、環境・地球科学などの分野で存在感を発揮しています。1996~1998年と2006~2008年の平均論文数では、どちらも1位にランクイン。ただ、2006~2008年は24.2%だった論文全体に占める割合が、2016~2018年では18.3%と減少しています。
第1位:中国
そして第1位は「中国」でした。論文数は30万5927本、論文全体に占めるシェアは19.9%。1996~1998年の平均論文数では1万7034本と9位でしたが、2006~2008年には8万4587本で2位と躍進しました。幅広い分野で精力的に論文が発表されていますが、特に材料科学や化学、工学や計算機・数学などで世界をリードしています。
なお、日本は第4位にランクイン。論文数は6万4874本でした。1996~1998年の平均論文数は6万704本で2位、2006~2008年は6万6460本で3位となっており、論文数に大きな変化は見られませんでした。
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