充実のチート対策でAPEXを超える? 爆発的な盛り上がりを見せる「VALORANT」はFPSの覇権を握れるか

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 ライアットゲームズが手がける基本プレイ無料のタクティカルFPS「VALORANT」。6月2日にサービス開始から1周年を迎えたゲームで、国内最強チームを決める大会「2021 Valorant Champions Tour – Challengers Japan Stage2」は最大同時視聴者数が12万人を超えるなど、サービス開始から間もないタイトルでありながら、すさまじい盛り上がりを見せています。

 今回の記事では「VALORANT」をサービス開始時からプレイしているFPSゲーマーが、1周年を迎えた「VALORANT」の魅力や人気の理由をつづっていきます。

画像は「VALORANT」より引用
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競技性が高いFPS王道の「爆破ルール」

 まずは「VALORANT」のルールについて簡単に説明します。

 「VALORANT」はタクティカルFPSもしくはタクティカルシューターと呼ばれるジャンルのゲームです。FPS(ファーストパーソン・シューティング)の中でも戦術に重きを置いたゲームで、「爆破ルール」と呼ばれるルールが主となります。

 両チーム5人のプレイヤーで構成され、相手チームを全滅させるか、アタッカーサイドはマップの特定の場所で爆弾を設置して爆発させる、ディフェンダーズサイドは設置された爆弾を解除すればラウンド勝利です。先に13ラウンド取得したチームが勝者となります。

 ルールこそシンプルですが、「VALORANT」をより奥深いゲームにしているのが「エージェント」の存在。エージェントとはプレイヤーが操作するキャラクターのことで、それぞれ異なる能力(アビリティ)を持っています。

 銃での撃ち合いを制するだけでなく、アビリティを駆使することで大きく戦局を変えられるのが「VALORANT」の魅力です。エージェントはマッチが終了するまで変更できないので、マッチ開始時に選択したエージェント構成でどのような戦術を立てるのか、技術力だけでなくエージェントの理解度も必要となります。

 もちろん相手もアビリティを駆使して対抗してくるので、相手のエージェント構成から戦術を予測しつつ対応していかなければなりません。同じ戦術ばかり使っていると、相手にクセを読まれて対応されてしまうことも。こういった要素によって「VALORANT」の競技性が高められています。 

画像は「VALORANT」より引用

 「VALORANT」はゲームプレイを快適にするため、頻繁にアップデートを実施しているのも特徴。ゲームバランスをより良くするために武器やアビリティの性能を調整したり、新たなマップやエージェントも随時追加されています。

 そして最大の強みは、ライアットゲームズが独自に開発したゲームセキュリティソフト「Riot Vanguard」を採用していること。いわゆる「チート対策」に該当するソフトで、話題のゲームでありながらプレイヤーの不正行為がほとんど見られません。競技性の高いゲームということもあり、チート対策がしっかりしていればプレイヤーとしても安心してプレイできますよね。

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高いPCスペックを必要としない「VALORANT」

画像は「VALORANT」より引用

 現在「VALORANT」はPCでのみプレイが可能(6月2日にはモバイル向け「VALORANT Mobile」が発表)なゲームです。競技性の高いFPSというと、高いスペックを備えたゲーミングPCが必要になるのではないかと考える人も多いと思います。

 ところが「VALORANT」では、そこまで高いPCスペックを必要としません。60FPS(1秒間に表示される画像の枚数)の推奨スペックではCPUが「Intel i3-4150」、GPUが「Geforce GT 730」と記載されています。2021年7月現在、この推奨スペックを満たすPCであれば10万円以内で購入できるものが大半です。PCにはお金をかけずに、ゲーミングマウスやゲーミングキーボードといったデバイスにお金をかける余裕もできます。

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「Apex Legends」との大きな違いは“チート対策”

 2021年7月現在、「VALORANT」と並んで人気が高いFPSタイトルとして「Apex Legends(エーペックスレジェンズ、通称「APEX」)」が挙げられるでしょう。「VALORANT」と「APEX」、この2タイトルはどのような違いがあるのでしょうか?

  まず根本的な違いとして、ルールが大きく異なります。同じFPSではありますが、「VALORANT」は前述のとおり爆破ルールを採用しているのに対して、「APEX」はバトルロイヤルがメインルールです。爆破ルールは「レインボーシックスシージ」「カウンターストライクシリーズ」など、バトルロイヤルは「フォートナイト」「PlayerUnknown’s Battlegrounds(PUBG)」といったタイトルが採用しています。

 また、「エーペックスレジェンズ」はスライディングをしたり壁を登ったりなど、スピーディなアクションを駆使して撃ち合うのに対し、「VALORANT」は静止した状態で銃を撃たないと弾が飛び散ってしまうといった特徴を持っており、操作感にも大きな違いがあります。

 そして最も注目したい点が「チート対策」です。

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