本日7月16日は、棋士の藤井聡太二冠が初タイトルを獲得してからちょうど1周年となる日です。昨年(2020年)のこの日、第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局にて、藤井聡太七段(当時)が渡辺明棋聖(当時)に勝利し、史上最年少の17歳11カ月で初タイトルを獲得しました。
そんな記念すべき日にちなんで、今回は「将棋棋士の獲得賞金ランキング(2020年版)」の結果を見てみましょう。これは2020年の1年間で棋士が得た獲得賞金と対局料の合計をランキングにしたものです。上位にランクインしたのはどの棋士でしょうか?
【出典】 2020年獲得賞金・対局料ベスト10(日本将棋連盟)
第2位:渡辺明
第2位は渡辺明名人(棋王・王将)。2020年の獲得額は8043万円でした。
2017年度のまさかのA級陥落から、翌年のB級1組を全勝してのA級復帰、さらにA級でも全勝してその勢いのままに名人獲得――と、ここ数年はまさに鬼神のごとき強さを見せる渡辺名人。
今年(2021年)7月には、昨年藤井二冠に奪われた棋聖位を取り戻しに挑戦者として名乗りを上げましたが、結果は3-0で藤井棋聖の防衛。タイトル戦で初めてストレート負けを喫しました。
第1位:豊島将之
そして第1位に輝いたのは、豊島将之竜王(叡王)。2020年の獲得額は1億645万円でした。
2020年は名人位を奪われた年でしたが、永瀬拓矢叡王(当時)との叡王戦では持将棋(引き分け)2回を含む「まさかの九番勝負」の末に叡王位を奪取。再び二冠となり、羽生九段との竜王戦も危なげなく防衛。現在は藤井二冠と王位戦を戦っています。今後始まる叡王戦では、逆に藤井二冠が挑戦者に決定し、王位戦と合わせた最大“十二番勝負”の行方に注目が集まっています。
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