「医療? それとも自己処理?」 人に聞きづらい脱毛事情 “女性×年代別”で見る悩み
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人に聞きづらい脱毛事情。露出の増える夏に向け、その関心は高まるのではないでしょうか。今回はネット上での「脱毛」に関する人々の行動を調査し、人々の悩みを明らかにしました。
ユーザー属性のボリュームは30代以下
コロナ自粛ムードで外出できない日が続きますが、夏はやってきます。肌の露出頻度が増える時期に向け準備する人がでてきたのではないでしょうか。そこで今回は、人に相談を持ち掛けにくい「脱毛事情」についてネット上の検索データから調査します。
まず、「脱毛」を含む検索を行ったユーザーの属性を分析し、「脱毛」に関する悩みを明らかにしました。
ユーザーの性別、年代をみていきます。女性が65.1%を占めていることがわかります【図1】。
年代は、30代以下で83.8%占めており、若年層の関心が高いことがわかります【図2】。
続いて、結婚有無、職業をみます。【図3】から約70%が未婚であり、また【図4】から一般会社員、学生の順で多いことがわかります。
検索キーワード1位は「医療脱毛」。「メンズ」や「おすすめ」なども
それでは、ユーザーは「脱毛」について知りたい時、具体的にどのようなキーワードを入力するのでしょうか。キーワードごとのユーザー数ランキングを見ていきましょう【図5】。
最も検索されているのは「医療脱毛」で、「脱毛器」「永久脱毛」などもランクインしていることから、脱毛の種類に関心がある人が多いことが読み取れます。
他に、「VIO」「全身脱毛」から脱毛部位の関心が高く、また特定の医療機関が注目されていることがわかります。さらに、「メンズ」という言葉がある一方、女性を表す単語がないことがわかります。その理由として、「メンズ」検索者を調べてみると、男性の検索者が多いことから、女性側が、「脱毛は女性のこと」というイメージを持っていることが想定されます。
次に、特徴を確認するため、最も検索割合の高い“30代以下の未婚女性”に絞って検索内容を深堀りしてみました。検索キーワードを縦軸に年代、横軸に収入という軸で分けると【図6】のマップを得られます。
年代共通として「顔、全身」が検索されています。一方、20代前半であるほど「脇」への関心が高く、30代ほど「VIO」「脱毛クリーム」「脱毛器」への関心が高いことがわかります。
また、似た意味でも若年層は「おすすめ」「医療脱毛」を、30代は「口コミ」「永久脱毛」を検索傾向にあり、好まれる表現が異なる可能性が示唆されます。
収入別でみると、高収入者ほど「湘南美容外科」の検索行動があり、「ミュゼ」「脱毛ラボ」は中間層で、「TBC」が安いイメージがあることがわかりました。
流入LPから見る20~30代女性の脱毛への関心事
次に「脱毛」に関する検索をしたユーザーが実際に閲覧したコンテンツについてみてみましょう。【図7】は、流入したコンテンツのユーザー数ランキングです。
ページタイトルから、「脱毛」の検索動機は二つに大別できると考えられます。「脱毛手段/部位を決めるための探索的情報収集」か「手段/部位は決まったうえで、最終決定の最適化のための情報収集」です。前者は順位4,7,8などの「VIO脱毛をして大丈夫か」「そもそも医療とサロンの違いがわからない」といったものです。一方、後者は残りの「脱毛器の人気を知りたい」「医療,サロンそれぞれの人気を知りたい」といったものです。
サイトは「脱毛機関公式ページ」か「口コミ」の2パターン
それでは、「脱毛」検索者はどのサイトをよくみているのでしょうか。【図8】で、「脱毛」検索者が流入したサイトのランキングを確認しましょう。
TOP5のうち、総合メディアや口コミサイトが60%を占めています。また、リゼクリニックやミュゼプラチナムなどといった脱毛サロンもランクインしています。脱毛サービスを行う機関のサイトだけでなく、総合メディアや口コミサイトへも、広告を出すと成果が出る可能性が示唆されます。
今回は人に相談しにくい「脱毛」について調査しました。脱毛について悩む多くは30代以下の若い世代で、特に30以下未婚女性は「医療脱毛かサロン/自己処理脱毛のどれが最適解か」「脱毛した将来どうなるのか」について悩み検索していることがわかりました。また関心事の情報収集のために、彼女らは脱毛サービス機関公式サイト、口コミサイトを主に確認していることが見受けられました。
このように、eMark+で検索ワードや流入コンテンツの分析を行えば、ユーザーの感じている悩みや関心を読み取ることができるといえるでしょう。
調査・分析概要
全国のモニター会員の協力により、ネット行動ログとユーザー属性情報を用いたマーケティング分析サービス「eMark+」を使用し、「脱毛」に関する検索行動について、ユーザー属性などを調査しました。
※対象期間:2019年4月〜2020年3月
※対象デバイス:スマートフォン
※ユーザー数やセッション数はヴァリューズ保有モニターでの出現率を基に、国内ネット人口に則して推測。
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