世界最大の会計事務所「デロイト・トウシュ・トーマツ(Deloitte Touche Tohmatsu)」がまとめた「世界の小売業ランキング2021」では、世界中にある250もの小売業の売上高ランキングを公開しています。データは2019年のもので新型コロナウイルスによる影響は反映されていませんが、世界の主だった小売業者の規模を十分にうかがい知ることができるデータです。
上位10社のうち、7社がアメリカの企業。日本からはイオン(14位)とセブン&アイ・ホールディングス(18位)がTOP30入りを果たしています。その他、100位以内にはユニクロを展開するファーストリテイリング(51位)、ドン・キホーテなどを運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(66位)、ヤマダホールディングス(67位)がランクイン。
TOP10にはどのような企業が名を連ねているのでしょうか。さっそく、上位3社から見てみましょう。
(出典:Deloitte「Global Powers of Retailing 2021」)
第3位:コストコ
第3位は「コストコ(Costoco)」です。 2019年度の小売売上高は1527億300万ドル。
コストコといえば、日本でもアメリカンサイズの商品が手に入る量販店として定着していますね。前回まで6年連続の2位から後退しましたが、小売売上高成長率では7.9%と高い伸び率を維持しています。
第2位:Amazon
第2位は「Amazon(アマゾン)」。売上高は1584億3900万ドルです。この数字には、小売以外の売上は含まれていません。
2019年度の小売企業上位10社の中で、最も高い13%の小売売上高成長率をたたき出し、世界第2位に浮上。自社ECの売上や有料プライム会員数の増加が大きく寄与しているとみられています。2020年以降はコロナ禍での巣ごもり需要が高まっていることから、さらなる躍進が見込まれます。
第1位:ウォルマート
そして第1位は、ウォルマート(Walmart)でした。売上高は、2位以下を大きく引き離す5239億6400万ドルです。
日本ではあまり見かけませんが、アメリカ国内に5000店舗以上、全世界では1万1000店舗以上を展開する世界最大のスーパーマーケットチェーン。ウォルトン一族による同族経営企業で、ウォルトン家の保有資産額は「アメリカの富豪一族ランキング」でも1位となっています。
ランキングの全順位は、次のページからご覧ください!
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