肉まん? 豚まん? あなたの呼び方はどっち?

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 11月28日のニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー!」では、地域によって変わるモノの呼び方を特集した。

 冬に食べたくなる物といえば、ほっかほかの「肉まん」だが、人によっては「豚まん」と呼ぶ。

 一説によると「豚まん」と呼ぶのは、奈良県、和歌山県、大阪府、兵庫県の関西4府県で、それ以外は「肉まん」が一般的。なぜ関西だけが「豚まん」と呼ぶのか?

 関西では、松阪牛や神戸牛など牛肉の産地が多いことから、一般的に「肉」というと牛肉を指す。そこで、「肉まん」と呼ぶと牛肉を意味してしまうので、「豚まん」と呼ぶようになったと言われているという。

 他にも、地域によって呼び名が変わるものはたくさんある。

 例えば「豚汁」。全国の7割近くは「とんじる」と呼ぶが、北海道と九州北中部では「ぶたじる」が一般的。

 「今川焼」と「大判焼」……縁日の屋台でもおなじみの和菓子だが、全国的には、実は「大判焼」が一般的。しかし、地域によって様々な呼び名があり、主に関東では「今川焼」。関西&九州では「回転焼」。そしてなぜか兵庫では「御座候」。

 それぞれ諸説あるが、「今川焼」は、最初に作って売ったのが、江戸時代中期に江戸の今川橋付近にあった店だから。「大判焼」は、「今川焼」よりも大判であったこと、「回転焼き」は、円形の焼き型を回転させながら焼いたことから。「御座候」は、兵庫県姫路市に本社を置く回転焼店の屋号で、兵庫だけでその呼び名が定着。他にも「二重焼」(広島)や「おやき」(北海道、東北北部)など、地域によって多くの呼び名が存在。コレだけで出身地が分かりそうである。

各車の練習風景(Wikipedia 自動車教習所より)

 続いては「自動車学校」の呼び名。これも「今川焼」と同じく、地域によって異なる。一般的には、「自動車学校」「教習所」という呼び方が広く浸透しているが、「車校」という呼び方も多く呼ばれており、愛知県では9割近い人が「車校」と呼んでいるそうである。

 また、独自の呼び方が定着している地域もあり、秋田県では「自車学(じしゃが)」、新潟県では「車学(しゃがく)」、北海道では「自学(じがく)」。さらに、沖縄では「自練(じれん)」という独自の呼び方も存在。「練」は「練習」からきており、昔、沖縄では、そもそも自動車教習所は「自動車練習所」と呼ばれていたことから、その名残で「自練」が定着しているという。

 そして、懐かしい「学校の休み時間」の呼び方。小学校の2時間目と3時間目の間にあった「ちょっとだけ長い休み時間」。実はこの休み時間にも、全国各地でさまざまな呼び名が存在。一般的には「20分休み」や「中休み」「業間休み」などが全国各地で使われているが、京都の「中間休み」、広島の「大休憩」など、全く異なる呼び方をする地域もある。

 その中でも変わっているのが愛知県の「20分放課」。「放課」という字は放課後の「放課」だが、愛知県では休み時間のことを「放課」と呼ぶ。例えば、10分休みなら「10分放課」、昼休みは「昼放課」。また愛知県では「放課後」とは言わずに、「下校後」「授業後」などのように表現する。

前島花音アナウンサー 中瀬ゆかり 那須恵理子 垣花正

 こうした、地域によって変わるモノの呼び方について、この日の番組に出演していた新潮社・出版部部長の中瀬ゆかりは『言葉の文化や喫茶店など、特に愛知県は変わっていますね。その地域だけで発展、ガラパゴス化したものが多いんでしょうかね』とコメントした。

垣花正 あなたとハッピー!
FM93AM1242 ニッポン放送 月-木 8:00-11:30

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