ねとらぼ調査隊では7月10日から7月23日まで「太陽にほえろ！の七曲署で一番好きな刑事は？」というアンケートを実施しました。

　今回のアンケートでは、総数4394票もの投票をいただきました。ありがとうございます！　

　日本の刑事ドラマを代表する作品として語り継がれている「太陽にほえろ！」。1972年から約15年にもわたって放送され、個性豊かで魅力的な刑事が次々と登場しました。そんな刑事たちの中で、最も人気を集めたのは誰なのか。結果を見ていきましょう！

第10位：三上順【テキサス】（演：勝野洋）

　第10位は「テキサス」こと「三上順」です。勝野洋さんが演じた刑事で、熊本県出身の九州男児らしい一本気な性格をしています。正義感が人一倍強く単身で犯人を摘発しようと焦ることがあり、最終的には拳銃密造グループの取引現場に一人で乗り込み銃撃戦の末に殉職しました。

第9位：藤堂俊介【ボス】（演：石原裕次郎）

　第9位は、「ボス」こと「藤堂俊介」でした。石原裕次郎さんが演じた七曲署の捜査第一係係長で、刑事たちの精神的支柱でもあります。身体能力も高く、自ら前線に出ていくこともある非常に頼りになる存在。自身の優れた能力と部下を思いやる包容力をあわせ持った、まさに理想的な上司です。

第8位：島公之【殿下】（演：小野寺昭）

　第8位は「島公之」でした。甘いマスクの貴公子然とした風貌から「殿下」と呼ばれる刑事で、小野寺昭さんが演じました。七曲署では珍しく仕事をさぼってゴルフの練習をしたり、夜のお店で働く女性たちへの聞き込みを専門にしたりするなど、遊び人キャラとして異彩を放つ存在でした。

第7位：西條昭【ドック】（演：神田正輝）

　第7位は「ドック」こと「西條昭」です。医大中退後にたまたま「警察官募集」のポスターを見て刑事になったという変わり種を、神田正輝さんが演じました。スポーツは何でもできて、中でもプロ級の腕前を誇るスキーでは実際に事件の解決に役立ったこともありました。

第6位：田口良【ボン】（演：宮内淳）

　第6位は「田口良」でした。姉7人に囲まれて育った、大阪生まれのぼんぼんという設定だったためニックネームは「ボン」となりました。お人好しで慌てん坊ですが、どこか憎めない刑事を宮内淳さんが演じました。

第5位：石塚誠【ゴリさん】（演：竜雷太）

　第5位は、「ゴリさん」こと「石塚誠」でした。食欲旺盛で豪快な九州男児を、竜雷太さんが演じました。射撃の腕は警視庁の刑事で3本の指に入るほどの実力と言われ、たびたび犯人を狙撃する重要な場面でライフル射撃を任されました。

第4位：早見淳【マカロニ】（演：萩原健一）

　第4位は、萩原健一さんが演じた「早見淳」でした。当時流行していたスリーピーススーツで身を固め、銃を提げた姿がマカロニウェスタン風ということで「マカロニ」というニックネームがつきました。型破りで破天荒な刑事で、最期は通り魔に刺されて死亡するという衝撃の幕引きとなりました。

第3位：柴田純【ジーパン】（演：松田優作）

　第3位はとなったのは、「ジーパン」こと「柴田純」でした。得票数は443票で、得票率は10.1％となりました。

　「マカロニ」こと早見淳の後任として一係に配属された若手刑事で、松田優作さんが演じました。殉職シーンの「なんじゃ、こりゃあ! 」というセリフはあまりにも有名ですね。ちなみに、配属された当日に無銭飲食で捕まり留置場から初出勤するという破天荒な登場の仕方をしました。

第2位：滝隆一【スコッチ】（演：沖雅也）

　第2位には「スコッチ」こと「滝隆一」がランクイン。得票数は569票で、得票率は12.9％でした。

　スーツから酒やタバコに至るまで、なんでも英国製を通すキザでクールな刑事を沖雅也さんが演じました。自分のミスで先輩刑事が射殺されてしまった経験から、単独行動を好むようになります。七曲署に赴任後も当初はチームワークを嫌い、常に一匹狼として振る舞っていましたが、のちに再登場した際には仲間たちと信頼し合えるほどに成長した姿を見せました。

　コメント欄には「かっこいい、素敵ですね！」といったスコッチを推す声が多くあがっていたほか、「沖さんがご存命ならその後どんな役を見せてくれてたかなと、未だに残念でなりません」など、早世した沖さんを惜しむ声も見受けられました。

第1位：山村精一【山さん】（演：露口茂）

　そして、第1位は「山さん」こと「山村精一」でした。得票数は783票で、得票率は17.8％となりました。

　「ボス」こと藤堂係長を補佐するサブリーダーにして、七曲署の刑事たちのブレーン的な存在である刑事を、露口茂さんが演じました。多数の情報屋を持っていて、毎回のように彼らから情報を得て事件解決の糸口を見つけ出すほか、「落としの山さん」とも呼ばれるほど優れた取り調べの技術を持っています。その類い稀な推理力や洞察力で、数々の難事件を解決に導きました。

　コメント欄には「推理や頭脳戦が焦点の回は、山さんの存在感が圧倒的でした」「山さんの人との接し方仕事への姿勢が私が教員になる原点だったかもしれません」といった声が寄せられていました。