接触確認アプリ「COCOA」の評判は? 「役に立つといいね」「国民6割インストールは非現実的」など賛否分かれる
厚生労働省が新型コロナウイルス対策として準備を進めていた、感染した人と濃厚接触した場合に通知を受け取れるアプリの運用が開始されました。6月19日、加藤勝信厚生労働大臣が記者会見で発表しました。
アプリの愛称は「COCOA(ココア)」。正式名称「新型コロナウイルス接触確認アプリ」の英文字表記(COVID-19 Contact-Confirming Application)の頭文字から取られています。
仕様としては、アプリを導入した人が15分以上、1メートル以内に近づいた状態で一緒にいると、互いの情報を交換。仮に利用者が新型コロナウイルスに感染した場合、その旨をアプリに登録すると、相手に濃厚接触の可能性があると通知が飛びます。
「COCOA」の評価は?
SNS分析ツールによれば、73.2%がポジティブな反応に分類されました。名前がかわいい、さっそく使おうといった声が多く聞かれました。一方、26.8%はネガティブな反応でした。こちらは効果を疑問視する声、個人情報の収集を懸念する声などがありました。
「インストールした」「怖いから今は入れない」など、SNSの反応は分かれる
SNSには「念のためインストールした」「役に立つといいね」など、さっそくアプリを入れた人たちの反応が挙がっています。導入時に求められるのはBluetoothをオンにする設定だけで、個人情報の入力はありません。加藤大臣も会見で「個人情報を記録しない安心して利用できる仕組みになっている」としています。
一方、「本当に個人情報を持ち出さないかわからない」などプライバシーの観点から導入を避ける声も少なくありません。「有識者検討会では、個人情報に該当するデータあるって言ってるよ」といった意見もあります。ちなみに、「接触確認アプリに関する有識者検討会合」の資料を確認すると、「感染者システムから発行される処理番号は、要配慮個人情報に該当する」という記述があります。
またインストールしようとアプリストアで検索したものの、「見つからない」「COCOAで検索しても出てこない……」といった声も多く聞かれます。
調べたところ、6月19日16時30分時点で、GooglePlayストアには見当たりませんでした。AppStoreからはインストールが可能ですが、検索する時は「COCOA」ではなく「接触確認アプリ」などとしないと見つかりません。ご注意ください。
「効果あるのかな?」「誰も陽性申告しない気がする」といった懸念も
効果に関する意見もSNSに多く見られます。「一定の効果が期待できる?」「聞き取り調査より効果あると思う」と期待する声がある一方、感染拡大を止められるのは全国民の6割がインストールした場合との研究結果もあり、「6割は無理だろう」「効果なさそう」など悲観的な声も少なくありません。
また陽性登録が自己申告制の点について、「誰も申告しない気がする」「嘘の申告し放題なの?」といった不安の声も聞かれます。
他にも「ガラケーなんだけど……」「バッテリーの減り早そう」といった不安を抱いている人も見られます。なお、2019年末の日経新聞の報道によれば、ガラケー契約数は2019年6月末時点で2000〜3000万件とされます。
全体的には、アプリの目的に理解は示しつつも、仕様や運用方法について懸念を感じている人が多いようです。そうした声に対して、厚生労働省がどんな対応を取り、普及を促していくのか、動向が注目されます。
調査概要
調査期間 | 2020年6月19日 |
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調査対象 | |
調査件数 | 1万7745件(10%サンプリング) |
調査キーワード | COCOA |
調査方法 | 対象期間のTweetを「SocialInsight」によるテキストマイニングにより分析 |
備考 | 実数に近づけるため件数を100%に補正 |
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