岐阜県にはさまざまな地名がありますが、実際に暮らしていると気にもとめないような地名が、ほかの地域の人からは読めない難読地名であることもあるようです。
ねとらぼでは、2024年4月16日から4月23日にかけて「『地元民しか読めない!』と思う岐阜県の市町村名は?」というアンケートを実施しました。
本記事では、寄せられた投票のうち「60代以上」の結果を抽出して紹介します。岐阜県にある市町村の中で、多くの60代以上の人から「地元民しか読めない!」と思われているのはどこだったのでしょうか? さっそく結果を見ていきましょう!
調査概要
| 調査期間 | 2024年4月16日~4月23日 |
|---|---|
| 有効回答数 | 161票 |
| 質問 | 「地元民しか読めない!」と思う岐阜県の市町村名は? |
【難読地名】60代以上が選ぶ「地元民しか読めない!」と思う岐阜県の市町村名ランキング
第2位:安八郡神戸町

同率第2位の1つ目は「安八郡神戸町(あんぱちぐんごうどちょう)」でした。濃尾平野の北西部に位置しており、良質な地下水に恵まれた地域です。
郡名である「安八」は、日本最古とされる戸籍に「味蜂間郡(あはちまごおり)」とあり、それが安八麿群(あはちまぐん)となり、後に現在の安八郡となったとされています。また、「神戸」の由来は諸説ありますが、神社に納税する家などを表す「神戸(かんべ)」が住む地域を指し、後に「ごうど」という読みになったという説もあります。
第2位:各務原市

同率第2位の2つ目は「各務原市(かかみがはらし)」でした。「名電各務原(かかみがはら)駅」「JR各務ケ原(かがみがはら)駅」「県立各務原(かかみはら)高校」など、複数の読み方をされていますが、市役所や郵便局では「かかみがはらし」を正式な読みとしています。
そんな各務原市の地名は、5世紀代に渡来人がやって来て各牟(かかむ)氏と名乗ったことをルーツとする説があります。飛鳥時代には三野国各美へ、平安時代には各務郡と変遷を遂げ、1700年代には各務野へ、1800年代には「野」が「原」に開拓され「各務ヶ原」と変化しました。また、大正時代までは「かがみがはら」と読まれていましたが、昭和に入ったある時期を境に「かがみはら」という読みが派生し、市の誕生と同時に「かかみがはら」という読み方になりました。
第1位:加茂郡坂祝町

第1位は「加茂郡坂祝町(かもぐんさかほぎちょう)」です。岐阜県の中南部に位置する町で、1968年の町制施行により村から町となりました。三菱自動車のパジェロを製造する工場があったことから、「パジェロの街」としても知られていました。
そんな加茂郡坂祝町は、平安時代の官社帳『延喜式神名帳』に「坂祝(さかはふり)神社」と記されており、その頃には存在した地名だったようです。また、元々は「坂に注意」という意味で「坂歩危(さかほき)」という地名だったものを、縁起をかついで「祝」の字をあて、現在の読みになったといわれています。
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