「日本語学習者の多い国・地域」ランキングTOP10! 第1位は「中国」【2021年度調査結果】
INDEX
外務省では、子どもたちが外務省や世界の国々について知ったり、調べたりできるWebサイト「キッズ外務省」を公開しています。世界の国々について知ることができるだけでなく、外務省の仕事などについての動画コンテンツも充実。その中にあるコンテンツの一つが「世界いろいろ雑学ランキング」です。
今回はその中から「日本語学習者の多い国・地域」のランキングを紹介します。1979年に行われた「海外日本語教育機関調査」と比較すると、43年間で日本語学習者は29.8倍となっており、海外での日本語教育の広がりが感じられます。では、日本語を学ぶ人が多い国や地域はどこなのでしょうか。さっそく見ていきましょう!
調査概要
調査期間 | 2021年度 |
---|
(出典元:(キッズ外務省)日本語学習者の多い国・地域 | 外務省)
「日本語学習者の多い国・地域」ランキング
第2位:インドネシア(71万1732人)
第2位は「インドネシア」で、日本語学習者の数は71万1732人でした。学習者の教育機関の種別は中等教育が最も多く、インドネシアにおける日本語学習者のうち90.3%を占めています。
1960年代にインドネシアで日本語教育が始まったころ、その中心となっていたのは高等教育機関でした。しかし、1980年代以降は後期中等教育(高校)での日本語教育が盛んになり、現在では高校の第二学国語の一つに指定されているなど、学習者の大部分が高校生となっています。ただ、2022年に中等教育において新しいカリキュラムが採用されたことから、一部の例外を除いて日本語科目を履修できる学年が縮小。今後、日本語学習者の減少も予想されています。
第1位:中国(105万7318人)
第1位は「中国」で、日本語学習者の数は105万7318人でした。学習者の教育機関の種別は高等教育が最も多く、中国における日本語学習者のうちの52.7%を占めています。
中国における日本語教育の歴史は古く、近代以降は1900年前後や1930年代に日本語学習がブームとなり、当時から多くの日本語教材や辞書などが出版されていたようです。1930年代後半から1940年代は歴史的背景から日本語教育が停滞するものの、1972年に日中の国交が正常化されたことから第1次日本語ブームが到来。1980年代には中等教育および高等教育において日本語教育のシラバス整備が開始されるなどし、1990年代には英語に次ぐ第二の外国語として地位を確立しました。
近年では日本への留学や就職といったニーズのほか、日本のアニメやマンガ、観光といった文化的側面などから興味・関心を集めていることが学習者の増加につながっていると考えられるようです。
ランキングの全順位は、以下からご覧ください!
第10位:マレーシア(3万8129人)
第9位:フィリピン(4万4457人)
第8位:台湾(14万3632人)
第7位:米国(16万1402人)
第6位:ベトナム(16万9582人)
第5位:タイ(18万3957人)
第4位:オーストラリア(41万5348人)
第3位:韓国(47万334人)
第2位:インドネシア(71万1732人)
第1位:中国(105万7318人)
調査概要
調査期間 | 2021年度 |
---|
(出典元:(キッズ外務省)日本語学習者の多い国・地域 | 外務省)