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毎年文部科学省が行っている「学校保健統計調査」。「学校における幼児、児童及び生徒の発育及び健康の状態を明らかにする」ことを目的としており、これにより、子どもたちの成長について最新の情報を知ることができます。育ち盛りの子どもがいる家庭にとっては、注目なのではないでしょうか。
そこで今回は「学校保健統計調査」のなかから、「12歳男子の身長」についてみていきましょう。
調査概要
| 調査期間 | 2023年4月1日~2024年3月31日 |
|---|---|
| 調査対象 | 幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校及び幼保連携型認定こども園のうち、文部科学大臣があらかじめ指定する学校にに在籍する満5歳から17歳(2023年4月1日時点)までの幼児、児童及び生徒 |
(出典元:文部科学省「令和5年度学校保健統計調査の結果公表について」)
秋田県、青森県、宮城県。上位は北海道・東北地方が占める
12歳男子の平均身長が1位となったのは「秋田県」(156.3cm)でした。以下、「青森県」(155.6cm)、「宮城県」(155.5cm)、「北海道」(155.4cm)となっています。9位の岩手県までで、北海道・東北地方に属する7道県のうち6つが出そろっています。
生物学の世界には「ベルクマンの法則」というものがあり、寒冷地になればなるほど動物の体は大きくなっていく傾向があることが知られています。シロクマやマンモスなど、寒い地域で生活する動物を頭に浮かべる人も多いのではないでしょうか。また高身長で有名な日本人といえば、ドジャースの大谷翔平選手を上げることができますが、彼も東北地方の岩手県が出身です。
さまざまな要因や個人差が関連する「12歳男子の身長」に、上記の考えが当てはまるわけではありません。ですが、2024年のデータに限って言えば、「北に行くほど大きい」という似た傾向が当てはまるように見えるのは不思議ですね。
成長期は人それぞれ 地域差の要因は小か
とはいえ、注目しておきたいのが全国の標準偏差が「8.1」だということ。これはつまり、全国の平均身長である154.2cmから±8.1cm程度の差であれば特に珍しいことではない、ということを指しています。
一方県別のデータを見てみると、最下位となった愛知県・長野県の平均身長は「153cm」となっており、首位秋田県の「156.3cm」という値と比べると3cmほどの差がありますが、これは先ほどの珍しい差ではない「8.1」と比べてそれほど大きな値ではないように見えます。
子どもの身長の発達は複雑で、遺伝的要因や生活習慣などによって大きな影響を受けます。また、成長期の始まりや終わりは人それぞれで、早くから伸び始める子もいれば、12歳時点ではまだ成長期を迎えていないという子もいます。
以下では全47都道府県の「12歳男子時点での平均身長が高い都道府県ランキング」を紹介します。参考までにご覧ください。
【12歳男子】「平均身長が高い都道府県」ランキング
第46位:長野県(153cm)

第46位:愛知県(153cm)

第45位:佐賀県(153.2cm)

第43位: 広島県(153.3cm)

第43位:島根県(153.3cm)

第39位:群馬県(153.4cm)

第39位:高知県(153.4cm)

第39位:山口県(153.4cm)

第39位:徳島県(153.4cm)

第35位:愛媛県(153.5cm)

第35位:岡山県(153.5cm)

第35位:香川県(153.5cm)

第35位:長崎県(153.5cm)

第31位:三重県(153.6cm)

第31位:静岡県(153.6cm)

第31位:兵庫県(153.6cm)

第31位:和歌山県(153.6cm)

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