1963年に声優としての活動を始めた「富山敬」さん。1968年に「佐武と市捕物控」で初主演を務めて以降、数多くのアニメで主人公の声を演じました。1995年、56歳という若さでこの世を去りましたが、現在でも「声優アワード」において「その年に声優という職業を最も世の中に浸透させた功労者」へ贈られる「富山敬賞」にその名を残しています。

　そこで今回ねとらぼ調査隊では「富山敬さんが演じたTVアニメ・OVAキャラクターで一番好きなのは誰？」という人気投票を実施します。あなたのお気に入りをぜひ教えてください！　まずは代表的なキャラクターを4人紹介します。

伊達直人（タイガーマスク）

　富山さんの出世作となった「タイガーマスク」。主人公のタイガーマスクこと「伊達直人」を演じました。伊達直人は孤児院で育ち、悪役レスラー養成機関「虎の穴」にスカウトされ、厳しいトレーニングの末「タイガーマスク」としてデビュー。当初は悪役に徹していましたが、あるきっかけから正統派を目指すようになります。また、デビュー後から収入の一部を出身施設に寄付しており、後に全ての孤児たちのために戦うことを決意しました。富山さんは、子どもたちのため正統派のスタイルで戦おうとするものの、ヒールとしての戦い方をやめられない伊達直人の葛藤を熱演しています。

古代進（宇宙戦艦ヤマトシリーズ）

　「古代進」は「宇宙戦艦ヤマト」の主人公です。第1作ではヤマトの戦闘班長でした。直情型の性格で、兄が戦死した戦いで指揮を執っていた沖田十三艦長をはじめは快く思っていませんでしたが、ヤマトの航海を通して敬愛するようになります。富山さんはこの古代役を皮切りに「銀河鉄道999」や「わが青春のアルカディア」など多くの松本零士作品に出演し、声優としての地位を確固たるものにしました。

宇門大介 / デューク・フリード（UFOロボ グレンダイザー）

　「UFOロボ グレンダイザー」の主人公「宇門大介/デューク・フリード」はフリード星の王子。ベガ大王にフリード星を滅ぼされ地球に落ち、宇宙科学研究所の宇門博士に救出されて養子となり大介の名を得ました。普段は博士の経営するシラカバ牧場で働いています。ベガ大王の魔の手が地球に伸び、再び戦うことを余儀なくされましたが、故国が滅びベガ星連合軍に組み込まれているため、かつての仲間と戦うなどの試練を課された大介。富山さんはその苦悩を見事に演じていました。

ヤン・ウェンリー（銀河英雄伝説）

　「ヤン・ウェンリー」は「銀河英雄伝説」の自由惑星同盟側の主人公です。退役し歴史研究家になるという意志とは裏腹に、その知略により功績を重ね「魔術師ヤン」「奇跡のヤン」と称され英雄となってしまうキャラクターです。軍人らしからぬ怠惰な性格で、皮肉を言ったり戦争を嫌う発言をする様子もカッコいいですよね。アニメでは富山さんの演技も相まって、ヤン独特の空気感に引き込まれた人も多いのではないでしょうか。

富山敬さんが演じたアニメキャラであなたが一番好きなのは？

　富山さんはこのほかにも、「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男、「ちびまる子ちゃん」の友蔵など、さまざまな役を演じています。選択肢に好きなキャラクターがいない場合は「その他」に投票のうえ、コメント欄にキャラクター名と作品名をお書きください。

　そのほか、富山さんが演じるキャラの好きなポイントや、好きなセリフ・演技などもぜひコメント欄にお寄せください。それではアンケートへのご協力よろしくお願いします！