2021年7月、リクルート進学総研が、高校3年生の大学に対する志願度やイメージを調査した「進学ブランド力調査2021」の結果を発表しました。今回はその中から、関東地方の高校生が選んだ「学生の学力が高い」と思う大学のランキングを見ていきましょう。

（出典元：リクルート進学総研）

第3位：慶應義塾大学

　第3位は、「慶應義塾大学」。1858年に福澤諭吉が開いた蘭学塾を前身とする大学で、「智徳」と「気品」を兼ね備えた社会のリーダーにふさわしい人材の育成に尽力している大学です。どの学部でも建学以来の“実学の精神”のもと、独自の教育や研究に取り組んでいます。

　教育においては、教員と学生どちらも半分は教えて半分は学び続ける存在という「半学半教」の精神を重視。2020年に法学部の学生が第49回学生将棋十傑戦（学生王将戦）で優勝したり、2021年に経済学部の学生が国際軟体動物学会の学会賞を史上最年少で受賞したりと、多くの学生が幅広いジャンルで活躍しています。

第2位：早稲田大学

　第2位は「早稲田大学」でした。「学問の独立」「学問の活用」「模範国民の造就」を建学の理念として掲げ、自由と多様性を重んじる大学。2021年時点では政治経済学部や創造理工学部、人間科学部など13学部を設置しています。

　ボランティア活動の一環として獣害問題に取り組む「狩り部」など、学業に限らずさまざまなフィールドで活躍する学生が多いのも特徴。また、スポーツ分野での活躍も目覚ましく、東京2020オリンピックでは、スポーツ科学部に在籍中の須﨑優衣さんが、女子レスリング 50キロ級で金メダルを獲得し、話題となりました。

第1位：東京大学

　第1位は「東京大学」でした。2021年時点では10学部が設置されており、リベラルアーツ教育に注力。入学後最初の2年間はすべての学生が教養学部に所属し、一般教養を広く学習することが特徴です。大学3年以降は、興味を持った分野の学部を選択し、専門知識を深めていくことになります。

　海外の著名な研究者にオンラインで教育・研究に携わってもらう「グローバル・フェロー制度」を2021年よりスタートしており、より質の高い学びを得られる環境が整っています。また、経済産業省が行った「令和2年（2020年）度大学発ベンチャー実態等調査」によると、東京大学発のベンチャー企業数は323社と日本一。ノーベル物理学賞を受賞した江崎玲於奈さんやプロゲーマーのときどさんなど、さまざまな分野で活躍する卒業生を多く輩出しています。

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