「スマホの磁気の身体への影響」に関して、ニッポン放送「健康あるあるWONDER4」で解説された。

　番組に寄せられた健康の疑問「スマートフォンを四六時中持ち歩いている、我が家の子供たち。私自身も、スマホを握り締めて寝落ちしていることもしょっちゅうで、強く言えません。スマホを枕元に置いていて、磁気が身体に影響しないのでしょうか？」に対して、日本健診財団の監修のもと、以下のように解説した。

スマホを枕元に置くときの磁気の影響ということですが、大人については現在のところ、ないと考えられているようです

　一般社団法人電波産業会・電磁環境委員会によりますと、「スマートフォンや携帯電話の電磁波は、頭部や人体のすぐそばで使っても、人体に影響が出ないような、安全性の基準を満たしている」ということです。

　同時に、子供の安全性に関しては、さまざまな研究がまだ必要だと、世界保健機関（WHO）は提言しています。

　また、がんの発生との関係も心配されていますが、国立がん研究センターは、2011年に「これまでのいかなる報告においても、通常の携帯電話による通話で、脳の悪性腫瘍のひとつであるグリオーマや、多臓器のがんの発生が増加したという報告はない」という見解を出しています。

　ただし、十分な根拠がないため、慎重な調査が必要なことを示しています。磁気だけでなく、スマホを寝室に持ち込むことは、睡眠不足や視力低下につながることも考えられますので、健康への影響にはご注意いただきたいと思います。

協力：医療ジャーナリスト・森まどか
監修：日本健診財団

番組情報

健康あるあるWONDER4
毎週月曜〜木曜　17:25 ‐ 17:30番組HP
健康の気になる話題、素朴な疑問に日本健診財団のお医者さんが答えます。
定期的に健康診断を受け、日頃から生活習慣には気をつけましょう！