「十二国記で好きな王」ランキングTOP9! 1位は「中嶋陽子(景王)」【2021年投票結果】

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 2021年9月22日から9月29日まで、ねとらぼ調査隊では「あなたが好きな『十二国記』の王は?」というアンケートを実施しました。

 2021年に誕生30周年を迎えた小野不由美さんの代表作「十二国記」シリーズ。壮大なスケールのファンタジー作品で、麒麟という霊獣に選ばれた王たちは、いずれも魅力的なキャラクターでしたね。

 今回のアンケートでは、総数3141票の投票をいただきました。ありがとうございます! それでは、結果を見ていきましょう。

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第9位:助露峰(劉王)

華胥の幽夢 (かしょのゆめ) 十二国記 7 (新潮文庫)

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 第9位は「助露峰(劉王)」。得票数は8票、得票率は0.3%です。

 北方の国・柳国の王である助露峰は、柳の法制度を整備し、約120年在位する名君です。しかし、近年国のほころびが目につき始めてきました。柳国の現状は「華胥の幽夢」に収録された短編「帰山」で触れられていますが、露峰についてはいまだ詳しいことは明かされていません。今後のストーリーで描かれることを期待したいですね。

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第8位:櫨先新(宗王)

 第8位は「櫨先新(宗王)」。得票数は17票、得票率は0.5%です。

 南方の国・奏国で、600年以上の大王朝を築いている宗王・櫨先新。あと80年ほどすると十二国史上最長の王朝になります。元は宿屋を営んでおり、当時からの習慣で今でも家族の話し合いによって結論を出す合議制をとっています。一家全員が同じ筆跡で文章を書くことができ、各自が白紙に御璽が押されたものを大量に持っているなど、一家全体が実質的に宗王であり、先新自身は「王の要」であると描写されています。

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第7位:黄姑(采王)

風の万里 黎明の空 (上) 十二国記 4 (新潮文庫)

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 第7位は「黄姑(采王)」。得票数は35票、得票率は1.1%です。

 範国と奏国に挟まれた才国の王(采王)である黄姑は即位10年超。人格者として知られる女性で、先王の砥尚は甥にあたります。砥尚の育ての親となって薫陶したことから、麒麟の色である貴色の黄色になぞらえて「黄姑」と呼ばれるようになりました。

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第6位:呉藍滌(氾王)

黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)

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 第6位は「呉藍滌(氾王)」。得票数は45票、得票率は1.4%です。

 西方の範国の氾王呉藍滌は、洗練されたセンスと女性的な美しさを持つ美男子。特段の産業のなかった範国を美術品・工芸品の国に変え、300年の王朝を築いています。「黄昏の岸 暁の天」での登場はインパクトがありました。

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第5位:鴨世卓(廉王)

 第5位は「鴨世卓(廉王)」。得票数は66票、得票率は2.1%です。

 南西の島国・漣国。廉王・鴨世卓は、温暖な気候を象徴するかのような大らかな人物です。初勅は「万民は健康に暮らすこと」。農民出身で、「国王はお役目、農夫が仕事」と言って王宮の一部を畑にして、自ら作物を育てています。

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第4位:乍驍宗(泰王)

画像はAmazon.co.jpより引用

白銀の墟 玄の月 第二巻 十二国記 (新潮文庫)

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 第4位は「乍驍宗(泰王)」。得票数は297票、得票率は9.5%です。

 北東の島国・戴国の王(泰王)である乍驍宗。先王時代は禁軍左将軍を務めており、文武に優れ、頭脳明晰で厳しい人物です。泰麒が蓬山に帰還してすぐに昇山しましたが、驍宗の覇気のあまりの恐ろしさから、泰麒はその気配こそが王気なのだと気づけなかったほどでした。

 コメント欄では「驍宗さまは私の中の『理想の上司(主君)No.1』です。この人の下で働きたい、この人に尽くしたいと心から思えます」などの声がありました。

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第3位:珠晶(供王)

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図南の翼 (となんのつばさ) 十二国記 6 (新潮文庫)

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 第3位は「珠晶(供王)」。得票数は773票、得票率は24.6%です。

 柳国と範国に挟まれた恭国。供王である珠晶はなんと登極時12歳で、史上最年少で女王になりました。治世90年以上。元は大商人の令嬢で、昇山のために家出しました。その昇山の模様は彼女が主人公の「図南の翼」で描かれます。

 「珠晶が好きです。麒麟を殴りつけ、『どうしてあたしが生まれたときに、さっさと来ないの、大馬鹿者!』と言うのがかっこよかった」「自分の言動に責任を持ち、過ちがあれば即座に認めて正す。その姿勢はまさしく王のもの! あやかりたいと思い、娘には珠晶にちなんだ名前をつけました」など、多数のコメントがありました。

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第2位:尚隆(延王)

手前。画像はAmazon.co.jpより引用

東の海神(わだつみ) 西の滄海 十二国記 3 (新潮文庫)

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 第2位は「尚隆(延王)」。得票数は776票、得票率は24.7%です。

 雁国に500年の大王朝を築いている延王尚隆。胎果であり、日本(蓬莱)の戦国時代、瀬戸内の国人領主・小松家の3男に生まれました。当時の名前は小松三郎尚隆(なおたか)。因島水軍に敗れ、一族郎党滅亡したところ、延麒六太によって雁国に連れられました。豪放磊落な性格で、王でありながら放浪癖があり、国内外の様子を探っています。

 コメント欄では「尚隆が好きです。王としての器ができすぎていると称されるけれど、それは彼が蓬莱で一度自分の国を亡くしているからこそだと思うと切なくなります。小松の滅亡を共有している六太でなければ、ここまで長くはやっていけなかったかも……と感じます」などの声がありました。

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第1位:中嶋陽子(景王)

画像はAmazon.co.jpより引用

月の影 影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)

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 第1位に輝いたのは「中嶋陽子(景王)」です。得票数は1110票、得票率は35.3%でした。

 シリーズの主人公のひとりである中嶋陽子は、もともと日本の高校生。わけのわからないまま十二国の世界に流されてしまい、生き抜き、景王になるまでが「月の影 影の海」で描かれました。統治の最初の山場は「風の万里 黎明の空」で描かれます。

 「王という立場に見合うよう悩み足掻き泥にまみれながらも努力し続ける彼女の生き様をもっと見ていたいな」「高校生とは思えないほどの度胸と堂々とした王とした威厳があるところが最高にかっこいいです。それでも人を思いやる優しい気持ちが誰よりも強くて尊敬です」などのコメントがありました。

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