スコットランドの地で糖化から発酵、蒸留、熟成までを行っているシングルモルトである「シングルモルトスコッチウイスキー」。歴史のある蒸留所や銘柄も多く、市場で大きな存在感を放っています。また、供給量も非常に多く、プレミアムなシングルモルトも比較的手を出しやすい価格になっており、色々な銘柄で飲み比べてみるのにもおすすめのジャンルです。

　本記事では「シングルモルトウイスキー」のおすすめ商品を紹介していきます。

ボウモア 12年

　「ボウモア 12年」は、1779年に創立されたスコットランド・アイラ島最古の蒸留所で生産され、「アイラの女王」とも呼ばれるウイスキー。潮の香りを感じさせるスモーキーな味わいの中に、レモンと蜂蜜の爽やかさ、ダークチョコレートを思わせる温かなコクが広がり、長くて繊細な余韻が続きます。

ザ・マッカラン 12年

　「ザ・マッカラン 12年」は、18世紀から製造を始め、1824年にハイランド地方で2番目の政府登録蒸留所となった名門蒸留所で生まれ、シングルモルトのロールスロイスとまで賞えられているウイスキー。厳選されたシェリー樽で最低12年間熟成させた原酒のみを使用。バニラ、ほのかなジンジャーの香り、そして濃厚なドライフルーツとシェリーの味わい、トフィーの甘さに、スパイスを感じる余韻が特徴的な1本です。

ザ・グレンリベット 18年

　「ザ・グレンリベット 18年」は、ファーストフィルとセカンドフィルのアメリカンオークの樽と、シェリーオークの空き樽を組み合わせて造られたウイスキー。リッチフルーツとトフィーの甘い香りに、強烈な甘いオレンジを感じさせる味わい、レーズンとスパイスで長く続く余韻が特長のバランスの取れた豊かでエレガントな1本です。

バルヴェニー 12年 ダブルウッド

　「バルヴェニー 12年 ダブルウッド」は、2種類の樽（ウッド）で熟成させた、バルヴェニーならではのウイスキー。蒸溜後、まず伝統的なバーボン樽で熟成の後、シェリーの熟成に用いられたオーク樽に詰め替えて合計12年、たっぷりと熟成。2種類の樽による絶妙なハーモニーが特徴的で、甘く繊細な熟成香に、深みのある強いコク、シェリー樽由来の豊かな余韻が楽しめます。

カリラ 12年

　「カリラ 12年」は、アイラ海峡に面した蒸留所で生まれたウイスキー。アイラ産のスコッチウイスキーらしくスモーキーな風味もありつつ、フルーティーな甘さとのバランスが絶妙な味わいです。口当たりはなめらかで、最後にはドライな後味が長引きます。蒸留の過程で冷却水に海水を使用しているのも特徴です。

フィンラガン オリジナル

　「フィンラガン オリジナル」は、アイラのどこか、しかしどの蒸留所で製造されているか明らかになっていない「秘密のアイラモルト」と呼ばれるウイスキー。強烈なヨード香にピート香、味わいはスモーキーで独特の塩辛さの中にフルーティさとエレガントさを感じます。また、アイラ島にあった古城の名を由来としており、その近くの蒸留所のモルトを使っているそうで、どの蒸留所かを想像しながらじっくり味わうのがおすすめの飲み方となっています。

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