2021年11月にイギリスのグラスゴーに各国首脳が集って開催されたCOP26では、地球温暖化対策の国際的な枠組みについて話し合われました。脱炭素化を進めるには、化石燃料を用いない再生可能エネルギーへの移行が欠かせません。
そこで今回は、イギリスの国際石油資本「BP」社が作成した「Statistical Review of World Energy 2021」より、2020年時点の再生可能エネルギー発電量が多い国ランキングTOP20を発表します。ちなみに日本は125.6TWh(テラワット時)で6位。上位にはどの国がランクインしているのか、さっそくトップ3から見てみましょう。
(出典:BP “Statistical Review of World Energy” )
第3位:ドイツ
第3位はドイツです。2020年の再生可能エネルギーによる発電量は232.4TWhとなっています。ドイツでは2022年末までに原子力発電を全廃、さらに石炭発電および褐炭発電も段階的に停止することが決まっています。2019年には、国内の発電量における再生可能エネルギーの割合が化石燃料を上回りました。
第2位:アメリカ
第2位はアメリカ。2020年の再生可能エネルギーによる発電量は551.7TWhです。アメリカの発電源で最も比率が高いのは天然ガスで、再生可能エネルギーの比率は20%弱。バイデン政権では電力部門の2035年までの脱炭素化を公約としており、米国エネルギー情報局(EIA)によれば、2022年の総発電量に占める再生エネルギーの構成比率は22.5%まで伸びると予測されています。
第1位:中国
そして第1位は、中国でした。2020年の再生可能エネルギーによる発電量は、2位のアメリカを300TWh以上も上回る863.1TWhです。中国は世界のCO2排出量の25%以上を占めていますが、一方で国家戦略として脱炭素化にも積極的に取り組んでいます。発電量に占める再生エネルギーの構成比率は、日本が約20%なのに対し、中国では27%となっています。
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