国や地方公共団体などにおける年間収入を意味する「歳入」。福祉や保健、教育、都市整備など、暮らしやすい国づくりに必要なインフラや行政サービスを提供するために必要な財源です。
そこで今回は、総務省が発表している「令和元年度地方財政統計年報」をもとに、「歳入が多い都道府県ランキング」を紹介します。なお、このデータは2020年5月31日時点での調査データとなっています。また、数値は1000万円単位で四捨五入を行っています。それではTOP3を見ていきましょう。
(出典:総務省「令和元年度地方財政統計年報」)
第3位:北海道(2兆4258億円)
第3位は北海道でした。2019年度の歳入は2兆4258億円です。
2019年度の歳入の内訳を見ていくと、地方税が6678憶円、地方交付税が6090億円となっており、合わせて歳入のおよそ52%を占めています。そのほか、国庫支出金や地方債も大きなウェイトを占めています。なお、北海道庁が公表している2021年度の一般会計当初予算案では、歳入が3兆2530億円となっており、さらに金額が増えていることがうかがえます。
第2位:大阪府(2兆5822億円)
第2位は大阪府でした。2019年度の歳入は2兆5822億円です。
2019年度の歳入内訳は、地方税が最も多く1兆1210億円と約43%を計上。また、地方交付税や国庫支出金、地方債、諸収入(貸付金元利収入など)がいずれも2000憶円を超えています。なお、大阪府の公表している2021年度の当初予算案では、歳入3兆5806憶円を計上。地方交付税や国庫支出金、府債の増加が主な増加要因となっているようです。
第1位:東京都(8兆1129億円)
そして第1位は東京都でした。2019年度の歳入は8兆1129億円です。
2019年度の歳入内訳を見ていくと、最も金額が多いのは地方税。5兆7326億円を計上しており、歳入の70%を占めています。また、繰越金や繰入金、諸収入がいずれも4000億円を超える金額となっているのも特徴です。なお、東京都が公開している2019年度の当初予算案では、歳入7兆4610億円を計上しており、大きく上振れたことがうかがえます。また、2021年度の当初予算案では、歳入7兆4250億円を予定しています。
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