兼業農家が多い都道府県ランキング! 1位は「新潟県」【2019年調査結果】
日本の農家は、主に専業農家と兼業農家の2種類に分類されています。「専業農家」とは、世帯員の中に農業以外の兼業従事者がいない農家のこと。世帯全員が農業に携わっている農家のことですね。一方の「兼業農家」とは、世帯員の中に兼業従事者が1人以上いる農家、つまり農家と兼業して他の職業についている人が家族にいる農家のことをいいます。
専業農家と兼業農家の割合を見てみると、2019年時点で専業農家の割合は約32.6%、兼業農家は約67.4%となっており、圧倒的に兼業農家が多いということがわかります。今回は農林水産省が発表した2019年のデータを元に、兼業農家の割合が大きい都道府県ランキングをご紹介します。
(出典:e-Stat「農業構造動態調査」)
第3位:茨城県(34.7%)
第3位は「茨城県」でした。茨城県は2019年時点で、農業産出額全国第3位の一大農業県です。特に野菜や果実、花などの栽培が盛んで、首都圏と隣接している地の利を生かした農業が盛んですね。首都圏での仕事を兼業する農家さんも多く、兼業農家の割合は34.7%となっています。
第2位:福島県(34.9%)
第2位は「福島県」でした。福島県は会津地方を中心に、肥沃な穀倉地帯として長く栄えた地域です。震災後の2019年時点でも農業生産額全国15位と農業生産は盛んで、米を中心に全国的に生産量トップクラスの品目を多く抱えています。いわき市、郡山市、福島市の3都市はともに30万人前後の人口を抱えているので、都市部での仕事と農業を兼業しやすい環境にあるといえます。
第1位:新潟県(39.0%)
第1位は「新潟県」でした。言うまでもなく、全国第1位の米生産額を誇る大産地で、農業生産額全体でも全国第4位と農業の盛んな地域として知られていますね。ところが、専業農家の割合はイメージほど多くはなく、その理由の1つとして、稲作はトラクターやコンバインなど、大規模な機械化を導入しやすい分野という点があります。かつてのように一家全員の手間と労働力をかける必要がないので、会社勤めをしながら稲作を行うこともできるようになったということですね。
ランキングの全順位は、次のページからご覧ください!
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