増殖し続ける東京の地下空間、その全貌がついに明かされる NHKスペシャル 東京リボーン(2)「巨大地下迷宮」
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【特選!Nスぺ】毎回骨太なテーマで楽しませてくれるNHKのドキュメンタリー番組「NHKスペシャル」。中でも特にネット上で反応が多かった回を取り上げ、当時の視聴者の感想と一緒に振り返っていく企画です。
人間の生活の利便性を追求して、変貌を続けてきた東京。NHKスペシャルのシリーズ「東京リボーン」では、戦後3度めの大改造が行われる東京を、漫画作品『AKIRA』の世界観に乗せて見ていきます。2019年2月10日に放送された第2集では、増殖を続ける東京の地下空間を「巨大地下迷宮」として紹介しました。
では、この番組ではどのような内容が放送されたのでしょうか。放送当時のネット上での反応をピックアップしながら振り返ります。
気の遠くなる改修作業、そして新たな路線開発の救世主とは
番組冒頭では、東京の地下鉄の改修および開発について語られました。1927年に開通した銀座線では、70万本ある枕木を木製からコンクリート製に差し替える作業が行われており、「1日10本(しか変えられないの)?」「1本1本変えるのは大変だよ」「90年前の枕木がまだ使われていたとは」など驚嘆する人が多く現れました。
また、地下鉄開発が始まった頃はすべて手掘りで作業されており「驚き」「大変なんてもんじゃないよな」といった声が上がります。そして、開発の救世主となったのが1963年に導入されたシールドマシン。地下好きの人はシールドマシンの登場に敏感に反応し「すごい」「1963年にシールドマシンが存在していたなんて!」と興奮した様子でした。
誰も全貌を把握していない東京地下迷宮を可視化
今回の番組の目玉は、増殖を続け正確な地図が存在しない東京の地下空間を、NHKの特殊な技術「点群カメラ」で可視化したことです。奇しくも「東京の地下鉄や道路の全容がわかるCGとかないかな」とつぶやいていた人がおり、それが実現した形です。「可視化できるの面白い!」「じっくり見たい」と興味津々に見入る人が多数いたほか、「NHKのカメラ好きが(出た)」など、NHKの技術力にうなずいた人もいました。
そして、その複雑なダンジョンのような姿を現した東京地下空間に「凄まじいな」「蟻の巣だな」など圧倒された声も多数。また「名古屋駅も地下迷宮と言われてるけど、東京駅地下も大概なんだな」など、自分が知っている地下街と比べてみる声もありました。
地下鉄新駅・虎ノ門ヒルズ駅建設にかかる工法と事情
東京にある数多の地下鉄駅に、新たに虎ノ門ヒルズ駅が建設されることになり、難易度の高い工事が進められています。地下に無数に張り巡らされたインフラ設備を傷つけないよう、手作業で土を除く作業に「これは大変だ」と驚愕する人や「危険性もコストも膨れ上がる」と分析する人など、想像以上の過酷な作業に反応する声がたくさん。また「こういう人たちに一攫千金できるぐらい(給料)払ってあげるべきだよな」と、作業員の方に敬意を表する声も上がりました。
さらに、虎ノ門ヒルズ駅の建設プランを打ち出したのは東京メトロではなく不動産開発企業だといいます。「銀座線の駅もほとんどがそれだった」と、地下鉄駅の建設は不動産企業が鍵を握っていることや、「鉄道、不動産、国、思惑が絡み合う」と複雑な事情があることに思いを馳せる人も。
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