オリンピック開催に向け、海底開発が人知れず進む東京 NHKスペシャル 東京リボーン(3)「輸送革命 果てなき欲望との闘い」
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【特選!Nスぺ】毎回骨太なテーマで楽しませてくれるNHKのドキュメンタリー番組「NHKスペシャル」。中でも特にネット上で反応が多かった回を取り上げ、当時の視聴者の感想と一緒に振り返っていく企画です。
東京オリンピックが開催されるはずだった2020年までに、戦後3度めの大改造が行われている東京の街。その変貌の様子を追うシリーズ「東京リボーン」第3集は、輸送系統を確保するための海底開発について語られました。物が溢れる日本において、物流が目詰まりを起こしつつある東京港を救う施策や、それに携わる人々の奮闘などが紹介され、視聴者の興味を引いたようです。
では、放送当時のネット上での盛り上がりとともに、番組内容のポイントをピックアップしていきます。
東京港の大動脈となる壮大なトンネル工事の様子に驚愕
日本の物流の要衝である東京港は、膨大な数のコンテナの発着でパンク寸前となっています。これを解消するため、有明から中央防波堤を結ぶ海底トンネルの建設が進み「東京港の地下も工事が進んでるのか」と知識を深めた声などが見られます。そして、地上で作ったトンネルを分割して海に沈める沈埋工法では「見えないのに」「よくこんな工法でトンネル作るなあ」と難しい工法に驚愕する人が多数。
さらに、見えない海底でのトンネルの微調整や接合は潜水士が行うといい、限られた時間と回数で行う作業に「大変なんだね」「どれだけスペシャリストだ」と、職人の仕事に感服する声も上がりました。その他「道路が貧弱ってわかりきってたのに」と、今になって海底開発に乗り出す姿勢に厳しい指摘をする人も。
物流の心臓部である東京港を支える人々へ感謝
1日に1万2000個ものコンテナが発着する東京港は物流の心臓部であり、そこから全国にあらゆる物が運ばれていきます。私たちが求めるものを常に得られる影には、港でコンテナを的確に移動させるガンマン(ガントリークレーン操縦者)といった職人の存在が。これに対し「ありがたい」と感謝の声を述べる人や、1時間に30本以上のコンテナを吊り上げる技術に「コンテナ1本2分かけてないってこと!?」と技術力に驚く人など、反応はさまざまです。
さらに、コンテナを運ぶトラックは東京港で何時間も渋滞する過酷な状況なだけではなく、ドライバーはコンテナの数で給料が決まる歩合制であるといいます。ここでも「ドライバーの皆様ありがとうございます」と感謝したり「(この状況で)東京港死んだら日本死ぬな」「(物流を地方に)分散できないんだろうか」と疑問を呈したりなどの声が見られました。
水深が浅い東京湾を浚渫してできた羽田空港は新たな飛行ルートを模索
東京湾は多くの川から流れる土砂によって水深が浅くなり、大型船が通りにくい環境にあります。「絶望的だな」とする声も見られますが、これを解消するために毎日のように浚渫してヘドロを汲み上げ、埋め立て地に利用されており「知らなかった」と驚く声が多数上がります。
そして、東京湾のヘドロで作られた埋め立て地の代表である羽田空港は、東京オリンピックに向けて外国人を誘致するべく、大幅増便をするため新たな航路を模索しています。しかし現在でも「電車と同じじゃん」と言われるほど過密な離発着が行われており「管制官も疲労困憊なんだよ」と航路の確保に奔走する管制官を気遣ったり、「無茶すべきじゃないよ」と難色を示したりなど、多方面からの反応が。
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