テレビ朝日の刑事ドラマシリーズ「相棒」は、2000年に2時間ドラマが放送されて以来、高い人気を誇る作品。2021年10月からはseason20がスタートしており、最終回をもって4代目相棒・冠城亘役を務めてきた反町隆史さんが卒業することが発表されています。

　そんな「相棒」シリーズでは、テレビドラマだけでなく劇場版も複数制作されてきました。ドラマ版よりも大きなスケールの事件が展開されるのはもちろん、脇を固める人気キャラクターが主人公となるスピンオフが制作されることもあり、普段とは趣の異なる相棒ワールドを楽しめる作品となっています。

　そこで今回は、「『相棒』シリーズの劇場版で好きな作品はなに？」というアンケートを実施。これまで制作されてきた「相棒」シリーズの劇場版作品で、イチオシの作品を教えてください！　それでは、劇場版の作品から3本を抜粋して紹介します。

相棒 -劇場版II- 警視庁占拠！特命係の一番長い夜

　「相棒 -劇場版II- 警視庁占拠！特命係の一番長い夜」は、2010年に公開された2作目となる映画。水谷豊さん演じる杉下右京の相棒役は、及川光博さん演じる神戸尊です。

　相棒シリーズ放送10周年を記念して制作されたこの作品の舞台は、警視庁。警視総監ら幹部たちを人質にした籠城事件が警視庁内で起こり、偶然犯人と遭遇した神戸と、その連絡を受けた杉下が事件解決に奔走します。しかし、籠城中の会議室から発砲音が聞こえ、犯人は死亡。動機などの真相が不明なまま事件は終結を迎えますが、杉下たち特命係は疑問を感じ、事件解明に向けて独自に動き出すことに。

　警視庁に潜む闇や権力闘争が描かれており、それぞれの立場で掲げる“正義”がぶつかり合います。派手なアクションなどはあまり見られないものの、「相棒らしさ」を存分に楽しめる1本です。また終盤で起こる衝撃の展開に、当時映画館で驚いた人も多かったのではないでしょうか。

相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人！特命係 最後の決断

　「相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人！特命係 最後の決断」は、2017年公開の劇場版4作目。相棒役は、反町さん演じる冠城亘です。

　7年前にイギリスで発生し、闇に葬られた集団毒殺および少女誘拐事件をきっかけに起こる、日本政府への身代金要求と無差別テロ事件を描いた作品。特命係の2人は、7年前の事件を起こした犯罪組織のリーダー・レイブンを追うなかで、ある真実を目の当たりにすることになります。

　映画ならではのスケール感と、ドラマではなかなか見られない特命係のアクションシーンが見どころ。2代目相棒の神戸や、警察学校の教官となった米沢守が登場するなど、往年のファンに嬉しい要素もありました。

相棒シリーズ X DAY

　「相棒シリーズ X DAY」は、2013年公開のスピンオフ映画2作目です。特命係に反発しながらも、時には協力関係を築くこともある捜査一課の刑事・伊丹憲一と、今作で伊丹と共に事件を追うことになるサイバー犯罪対策課の捜査官・岩月彬を主人公に据えています。

　銀行員が変死した事件で出会った伊丹と岩月は、それぞれ殺人事件と不正アクセス容疑という別々の目線で事件の真相を追求することに。事件を追う中で、岩月は財務省による極秘計画・X DAYの存在に気づいてしまいます。短気ながら胸にはしっかりとした正義感と熱意を秘めた伊丹と、常に冷静で論理的な岩月、正反対の2人がぶつかり合いながらも1つの事件を解決に導く姿は、とても引き込まれますよね。

「相棒」シリーズの劇場版で好きな作品はなに？

　相棒シリーズの劇場版作品から、3本を紹介しました。どの作品も映画ならではのストーリーや見どころがあり、いつ見ても楽しめますよね。今回のアンケートでは、これまで公開された6本の映画を選択肢にピックアップしています。映画の感想や好きなシーンといったコメントと共に、投票よろしくお願いいたします！