「山の幸」が充実していると思う都道府県はどこ?【人気投票実施中】
その土地ごとの食材が豊富な日本では、よく「海の幸・山の幸」という表現を用います。春の山菜や秋のキノコをはじめ、日本の自然豊かな山々がもたらす恵みは、その地方の食文化にも大きな影響を与えており、魅力的な郷土料理も多数ありますよね。
そこで今回は、「『山の幸』が充実していると思う都道府県はどこ?」というアンケートを実施。あなたが「この土地の山の幸は現地で食べたい!」などと思えるところを教えてください! ここでは、3つの県の山の幸をピックアップして紹介します。
秋田県
雪国に暮らす人々にとって、古くから山菜は貴重な食料として重宝されてきました。そのため雪深い秋田県でも、山菜を使った伝統的な料理が伝わっており、特に春はたらの芽やこごみなど、旬の山菜をおいしく味わえます。
また県内では、その見た目から「畑のキャビア」とも呼ばれる、ほうき草の実を加工した「とんぶり」や、ぷるぷるした食感が特徴の「じゅんさい」など、秋田ならではの食材を生産している地域も。春の七草にも数えられる「セリ」は、きりたんぽ鍋に欠かせない食材として秋田の人に愛されています。
山形県
県内を雄大な最上川が流れ、山々に囲まれた盆地の広がる山形県。畑で生産されるものはもちろん、自生している天然ものも多く、3月から11月まで多種多様な山菜やきのこを味わうことができます。
なかでも「わらび」は特産品としてもおなじみで、林野庁による「特用林産物生産統計調査 令和2年特用林産基礎資料」によると、その生産量は日本一。また「根曲がり竹」は山形でも珍重される貴重な食材で、アクが少なく独特の風味や甘みを楽しめます。特に月山周辺で採れる天然ものは「月山筍」の名でブランド化されており、初夏の味として県内でも人気です。
新潟県
全国5位となる広大な面積を持つ新潟県といえば米どころとしておなじみ。ですが実はきのこの生産も盛んで、2020年時点では長野県に次ぐ全国2位の生産量を誇っています。
また山菜の生産量を見ていくと、ふきのとうは2020年時点で全国1位。またわらびやたらの芽、乾ぜんまいなどでは全国2位となっています。中でも干したぜんまいは昔より保存食として重用されてきたこともあり、「ぜんまいの煮物」といった新潟ならではの郷土料理にも欠かせない食材として親しまれています。
「山の幸」が充実していると思う都道府県は?
煮物や天ぷらなど、日本の料理に古くから親しまれてきた山の幸。国内旅行で「ここの山の幸はおいしい!」と感激した経験のある人もいるでしょう。この機会にぜひ、投票やコメントでみなさんのおすすめの都道府県を教えてください!
参考
- 秋田名物を「知る」(アキタッチ+)
- 雪国の山菜図鑑(美の国秋田・桃源郷をゆく)
- 秋田食材辞典 里の幸(寛文五年堂 秋田店)
- 特用林産物生産統計調査 令和2年特用林産基礎資料(林野庁)
- やまがたの山菜・きのこ(山形県山菜・きのこ振興会)
- 西村山の「ねまがりたけ」と庄内の「孟宗竹」(おいしい山形)
- 天然月山筍(がっさんだけ)根曲がり竹 (旬旬食彩ダイニング)
- 新潟のすがた2022(新潟県)
- にいがたのきのこ(新潟県ホームページ)
- ぜんまいの煮物 新潟県(農林水産省)