「1人あたりの県内総生産」が高い都道府県ランキング! 1位の「東京都」に次ぐ2位は?【2018年版】
一定期間内に国内で産出された付加価値(サービスやモノなど商品の販売価値から、原材料の費用や流通費などを差し引いた価値)の総額を示す「GDP(国内総生産)」。国民の平均的な豊かさを示す「1人あたりGDP」と共に、国家の経済状況を知ることのできる重要な経済指標として使われています。そんな「総生産」ですが、実は都道府県単位で集計した「県内総生産」があるのはご存じでしょうか?
そこで今回は、内閣府が公表している「2018年度 県民経済計算」の「県内総生産(生産側、名目)」と、総務省統計局による「人口推計」(2018年10月1日時点データ)をもとに算出した、「県民1人あたりの県内総生産」ランキングを紹介します。
(出典:内閣府「2018年度(平成30年度) 県民経済計算」、総務省統計局「人口推計(2018)」)
第3位:茨城県(488万円)
第3位は「茨城県」でした。2018年の「県民1人あたりの県内総生産」は488万円です。
茨城県の県内総生産は、2014年から2018年まで5年連続で増加傾向にあります。県が公開している「平成30年度茨城県県民経済計算」の「経済活動別県内総生産(名目)」を見ていくと、最も総生産が高い業種は「製造業」で、約36%を占めています。製造業は茨城県の主要な産業となっており、特に自動車などの輸送用機械の生産活動が増大したことが、県内総生産の増加に寄与していると茨城県は結論付けています。
第2位:愛知県(543万円)
第2位は「愛知県」でした。2018年の「県民1人あたりの県内総生産」は543万円です。
愛知県の公表している「2018年度 あいちの県民経済計算」を見ていくと、最も県内総生産額(名目)が高いのは「製造業」で、全体の約38%を占めています。次いで「卸売・小売業」「不動産業」と続きました。愛知県といえば、世界的な自動車メーカー・トヨタ自動車と多くのグループ企業が本社を構えていることでもおなじみ。「製造業」の内訳を見ると、やはり「輸送用機械」の項目が最も高く、県内総生産全体で見ても約19%を占めていました。
第1位:東京都(774万円)
そして第1位は「東京都」でした。2018年の「都民1人あたりの都内総生産」は774万円です。
東京都の公表している「都民経済計算年報 平成30年度」に掲載の「総生産額(名目)の経済活動別構成比」を見ていくと、最も総生産が多いのは「卸売・小売業」で、全体の約20%を占めていました。次いで、「不動産業」「専門・科学技術、業務支援サービス業」と続いています。
なお、東京都の都内総生産は国内全体の約19%を占めています。 1ドル=110.88円で換算のうえ、2018年の主要国における国内総生産(名目)と比較すると、メキシコに次ぐ規模となっており、その規模の大きさがうかがえますね。
ランキングの全順位は、次のページからご覧ください!
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