その年のプロ野球で最も活躍した先発完投型の投手に贈られる「沢村栄治賞」（沢村賞）。勝利数15勝以上、奪三振数150以上、完投試合数10以上など非常に厳しい7つの基準が設けられており、先発投手にとって最も栄誉ある賞に位置づけられています。

　そこで今回は、「最もすごいと思う平成以降（1989〜2021）の沢村賞投手は？」というアンケートを実施します。野球史に残る名選手が揃う中で、あなたが一番印象に残っている沢村賞投手をぜひ教えてください！　まずは平成以降に沢村賞を複数回受賞している選手の中から、4人をピックアップして紹介します。

斎藤雅樹

　読売ジャイアンツでエースピッチャーとして活躍し、“平成の大エース”とも呼ばれた「斎藤雅樹」さんは、11試合連続完投勝利を記録した1989年、さらには1995年と1996年に2年連続で受賞し、生涯で計3度沢村賞を受賞しました。特に1989年に受賞した際は、評価基準の「完投試合数10以上」を大きく上回る21の完投を記録するなど、歴史的な快投ぶりでした。

上原浩治

　読売ジャイアンツでエースとして活躍し、メジャーリーグではボストン・レッドソックス時代にワールドシリーズ制覇も経験した「上原浩治」さんは、ルーキーイヤーの1999年と、2002年に沢村賞を受賞しています。特にルーキーながら20勝を挙げた1999年は、評価基準7項目中6項目をクリアするなど、即戦力として期待された以上の圧倒的な成績を残しました。

斉藤和巳

　福岡ダイエーホークスおよびソフトバンクホークスでエースとして活躍した「斉藤和巳」さんは、先発登板16連勝を記録した2003年と、投手5冠に輝いた2006年に沢村賞を受賞しました。2021年シーズン終了時点で、わずか8人しか達成していない「投手5冠（最多勝、最優秀防御率、最多奪三振、最高勝率、最多完封）」を達成した投手として、多くの人の記憶に残っています。

田中将大

　東北楽天ゴールデンイーグルスに所属する現役選手である「田中将大」投手は、メジャーリーグ挑戦前の2011年と2013年に沢村賞を受賞しています。入団5年目となる2011年に選考基準をすべてクリアして初受賞すると、その2年後の2013年には「24勝0敗」という、まさに異次元の成績を残して2度目の受賞を果たしました。

まとめ

　ここまで、複数回にわたって「沢村賞」受賞経験を持つ歴代投手を4人紹介しました。このほかにも、メジャーリーグで2度のノーヒットノーランを達成した野茂英雄さんや、2021年に日本プロ野球史上わずか8人しかいない投手5冠を獲得したオリックス・バファローズの山本由伸投手など、プロ野球史に名を残す偉大なピッチャーたくさんがいます。

　選択肢には、1989年から2021年シーズンまで「平成以降」で沢村賞を獲得した経験のある投手25人を用意しています。あなたが歴代で一番すごいと思う投手にご投票ください。

　また、各投手のすごいと思うところや、印象に残っている試合展開、エピソードなども、ぜひコメント欄にお寄せください。みなさんのご投票お待ちしています！