賛否が分かれた“履歴書写真”の要否 「それより手書きの履歴書をやめて」との意見にも注目集まる

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 履歴書から写真欄を削除することを求めるネット署名を受け、厚生労働省は履歴書の新たな書式例の作成を検討しているとのことです。

 ネット署名サイト「Change.org」では、「履歴書から写真欄もなくそう」という活動に、10月13日11時時点で1万2000人以上が賛同。また、キャンペーンの進捗ページでは、10月8日に署名を厚生労働省へ提出したことも報告されています。

 これらの活動がメディアで報道されたこともあり、10月13日にはTwitterで「履歴書の写真」がトレンド入り。より多くのユーザーに注目されるようになりました。実際にTwitterではどのような反応が寄せられていたのでしょうか。

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「履歴書の写真」の評価は?

 SNS分析ツールで「履歴書の写真」を解析した結果、ネガティブな反応が68.4%、ポジティブな反応が31.6%と分類されました。

 ただし、ポジティブが「履歴書の写真が必要ない」という意見に賛同、ネガティブが反対といった意見ではなく、履歴書の写真という“トレンド”に対して「よい傾向である」「賛否あるから難しい」といった意見が混同しています。

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「履歴書の写真」の盛り上がりは?

 10月13日10時ごろに大きく話題となり、「履歴書の写真」がTwitterトレンド入りしました。

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履歴書の写真有無に賛否が分かれる

 履歴書の写真が必要か不要かについて、Twitterでは大きく意見が分かれていました。

 まずは不要であるとの意見から見ていきましょう。特に多く見られたのは「求職者として、わざわざ証明写真を撮るのが本当に面倒」と、写真を撮影する手間を考慮した意見でした。

 中には、実在する企業アカウントが「履歴書の写真はなくてもいいです」と発言するツイートも。理由としては「履歴書の写真有無はどちらでもいい派。判断材料としてあまり重要ではない」とのことでした。

 一方で、履歴書の写真は必要だとする意見では「顔写真で採用不採用を決めるのではなく、本人確認のため。わざわざ証明写真の機械で撮らなくてもいいし、スーツではなくてもいいし、真顔ではなくてちょっと笑っててもいいと思う」と、本人確認のために必要であるとの意見が多く見られています。

 また、履歴書の写真の必要性について、多くのユーザーが懸念しているのは「容姿で合否を判断する」ことについてでした。

 これについては「見た目でふるい落とされるのは、履歴書のシステムではなく採用担当者の人間性の問題のような気がする」と、採用担当者の問題であるとの意見から、「書類突破しても、結局その後の面接で顔を見られるから、仮に見た目で判断する会社であれば、面接に行っても落とされるのではないか」と、面接で顔を合わせることになれば、結局履歴書に写真があってもなくても変わらないのではとの意見などが寄せられていました。

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手書きの履歴書をやめてほしいとの意見にも注目集まる

 履歴書の写真がトレンドとなったことで、他にも履歴書の顔写真だけでなく手書きを求める風習をやめてほしい、といった意見も注目を集めていました。

 手書きの履歴書を求めないでほしいとの声は非常に多く、かつ多くの賛同を集めていました。中でも「真っ先に履歴書でやめるべきなのは、手書き必須ではないか?」とのツイートには、執筆時点で3000件を超えるRT、8000件にせまる「いいね」が寄せられており、リプライでも賛同の声が寄せられています。

 他にも「履歴書の写真は必要だと思うけど、店員の名札は要らないと思う」といった意見も見られました。「名札ではなくアルバイト・新人・パート・店長代理・店長など役職を書けばいいのでは」と、店員の名札には名前でなく役職を書くべきではないかとの意見には、多くの賛否の意見が寄せられていました。

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アンケート

アンケート実施中!:履歴書の写真は必要だと思いますか?
実施期間:2020/10/13 00:00 〜 2020/11/12 23:59
投票は締め切りました

調査概要

調査期間2020年10月13日
調査対象Twitter
調査件数494 件(10%サンプリング)
調査キーワード履歴書の写真
調査方法対象期間のTweetを「SocialInsight」によるテキストマイニングにより分析
備考実数に近づけるため件数を100%に補正

※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

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